本当に飲みやすい? 「初心者向け」の日本酒を実際に試飲し、徹底レビューしてみた

  • 日本酒初心者におすすめのお酒

「初心者でも飲みやすい日本酒って?」とインターネットで検索すると、多数の銘柄がヒットします。

とはいえ、日本酒に詳しい人やメーカーが解説している記事を読んでも、初心者さんにとっては「本当に飲みやすいの?」「どんな味なの?」と疑問に感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

今回は、「初心者向け」とされる日本酒を、実際に初心者さんに飲んでもらい、感想を聞いてみました。飲みやすい日本酒の特徴も合わせて解説しているので、ぜひ日本酒選びの際の参考にしてみてください。

初心者でも飲みやすい日本酒の特徴って?

まずは「日本酒初心者でも飲みやすい」と言われるお酒の特徴を紹介します。日本酒をほとんど飲んだことがない、もしくは初めて飲む方は、以下のような特徴のお酒を飲んでみるのがおすすめです。

  • お米をよく磨いた日本酒
  • 低アルコールの日本酒
  • スパークリングタイプの日本酒

ここからは、それぞれの特徴について詳しく解説します。ぜひ居酒屋や酒屋の店員さんに「こんな日本酒はありますか?」と尋ねる際の参考にしてみてください。

お米をよく磨いた日本酒

日本酒初心者の方にまずおすすめしたいのが、お米をしっかりと磨いて造られた日本酒です。

日本酒を造る工程で、「精米」というお米を磨く作業があります。どれだけお米を磨いたかによって香りや味わいが異なり、特にしっかりと磨いて造られたお酒は「吟醸香」というフルーティーで華やかな香りが感じられるのが特徴です。

お米の磨き具合は「精米歩合」という数値で表され、ラベルの裏側に書いてあることが多いです。とはいえ、難しい専門用語は、無理に覚えなくても問題ありません。その代わりに「『吟醸』という言葉がつくお酒はお米をよく磨いてあり、フルーティーさを感じやすい」とだけ覚えておくのがおすすめです。

初心者さんでも飲みやすい日本酒の特徴は、過去の記事でも紹介しているので合わせて読んでみてください。

低アルコールの日本酒

アルコールに弱い人、度数が強いお酒は不安な人は、低アルコールの日本酒という選択肢もあります。

一般的に、日本酒のアルコール度数は15度前後。ビールやハイボール、カクテルと比べるとアルコール度数が高いため「翌日に残りやすいのでは」と心配になる人も多いのではないでしょうか。正しく飲めば、日本酒だからといって必ずしも悪酔いするわけではありませんが、高アルコールだと心理的ハードルは上がりやすいものです。

最近はアルコール度数が8%前後の低アルコール日本酒も、数多く販売されています。まずはアルコール度数の低いお酒から飲んでみて「日本酒とはどんな味なのか」を確かめてみるのもおすすめです。

低アルコール日本酒については、以下の記事もぜひ参考にしてみてくださいね。

スパークリングタイプの日本酒

しゅわしゅわと弾けるスパークリング日本酒。爽やかな甘酸っぱさを感じるものが多く、日本酒に慣れていない人でも飲みやすいのが特徴です。

シャンパンのように飲めるため、普段はワイン派の人でも気軽に挑戦できます。チーズやナッツなどの洋食・軽食や、ケーキなどのスイーツやフルーツと合うものも多いです。ラベルやボトルのデザインも華やかなものやスタイリッシュなものもたくさんあり、パーティーシーンにもぴったり。最初の1杯を、スパーリング日本酒から始めてみるのもおすすめですよ。

スパークリング日本酒についても、過去の記事でたっぷりと紹介しているので、ぜひ読んでみてください。

本当に飲みやすい? 日本酒初心者が、実際に飲んでみた!

「初心者におすすめ!」とされている日本酒は、インターネット上でもたくさん紹介されていますが、本当に飲みやすいのか、美味しいのかが気になるところ。そこで今回は、実際に日本酒初心者さんに数種類のお酒を試飲していただき、感想を聞いてみました!合わせて、ちょっと玄人向けなお酒にも挑戦していただきます。

今回試飲してくれたのは、過去にSAKETOMOで日本酒初心者の悩みを専門家にぶつけてくれた春野ハルナさん。お酒自体は好きで、普段はビールをよく飲むそうです。日本酒は、過去に人に勧められて何度か飲んだことはあるものの、専門知識はなく「好きな日本酒は?」と聞かれても、よく分からないとのこと。

そんなハルナさんに、おすすめのお酒は本当に飲みやすいのか、どれが一番好みだったのかをインタビューしました。お酒は、過去に紹介した「初心者におすすめの日本酒」のなかからセレクトしてみました。

<試飲した日本酒>

〜初心者におすすめのお酒〜

  • 一ノ蔵 ひめぜん/株式会社一ノ蔵(宮城県)
  • 白鶴 淡雪スパークリング/白鶴酒造株式会社(兵庫県)
  • 久保田 純米大吟醸/朝日酒造株式会社(新潟県)

〜日本酒ツウ向けなお酒〜

  • 菊水 ふなぐち/菊水酒造株式会社(新潟県)

一ノ蔵 ひめぜん/株式会社一ノ蔵(宮城県)

  • 一ノ蔵 ひめぜん/株式会社一ノ蔵(宮城県)

まず試飲してもらったのは、「ひめぜん」。極甘口の日本酒で、ピンクのパッケージが可愛らしく日本酒に馴染みがない人でも手に取りやすそうなデザインです。

ーー「ひめぜん」を飲んでみて、いかがでしたか?

ハルナさん: ふんわりと梅のような香りを感じました。桃のような甘酸っぱさがあって、とても美味しかったです! いい意味であまり日本酒っぽさがなく、かなり飲みやすかったです。お酒単体でもクイクイ飲めてしまいます。日本酒を一度も飲んだことがない人でも、これなら抵抗なく飲めるのではないでしょうか。

  • 一ノ蔵 ひめぜん/株式会社一ノ蔵(宮城県)

「ひめぜん」はコンビニでも手軽に購入できる日本酒。「日本酒ってどんな感じ?」と気になる方は、まず「ひめぜん」から始めてみるのもいいかもしれません。

「ひめぜん」公式ホームページ:https://ichinokura.co.jp/pickup-product/himezen

白鶴 淡雪スパークリング/白鶴酒造株式会社(兵庫県)

  • 白鶴 淡雪スパークリング/白鶴酒造株式会社(兵庫県)

続いて飲んでいただいたのは「白鶴 淡雪スパークリング」。しゅわしゅわと炭酸が立ち上る、見た目にも涼やかな印象がある日本酒です。

ーー「淡雪」のお味はいかがでしたか?

ハルナさん: とても美味しかったです! 実は、スパークリング日本酒はまったく馴染みがなくて。学生時代に一度だけ「澪/宝酒造株式会社(京都府)」を飲んだきりで、ほぼ覚えていません。「淡雪」は日本酒というよりは甘いジュースのような味わいだと感じました。私と同世代の日本酒をほぼ飲まない友人も、居酒屋でスパーリング日本酒を注文していたことがありました。甘さのあるスパーリングタイプは初心者にとっても抵抗なく飲みやすいですね。

  • 白鶴 淡雪スパークリング/白鶴酒造株式会社(兵庫県)

「淡雪」もスーパーなどでの取り扱いも多く、手軽に購入できます。シャンパングラスに注いで、友だちとの家飲みやちょっとしたパーティーで飲んでみるのもいいかもしれません。

「淡雪」公式ホームページ:https://www.hakutsuru.co.jp/product/sake/awayuki/06708.html

久保田 純米大吟醸/朝日酒造株式会社(新潟県)

  • 久保田 純米大吟醸/朝日酒造株式会社(新潟県)

続いては「久保田 純米大吟醸」。歴史ある久保田シリーズのなかでも、比較的新しい日本酒です。ここまでの2種とは打って変わって、スタイリッシュな黒いラベルが印象的。公式HPによると、やや辛口で華やかな香りが特徴とのことです。

ーー「久保田 純米大吟醸」の感想を教えてください!

ハルナさん: 今回飲んだ4種のなかでは「一番本格的な日本酒だな」と感じました。味はとても美味しくて飲みにくいとは感じませんでしたが、日本酒を一度も飲んだことがない人が「初心者向け」と思って飲むと、少しびっくりするかもしれません。さっぱりしているので、食事と合わせるのによさそうだと思いました!

  • 久保田 純米大吟醸/朝日酒造株式会社(新潟県)

リーズナブルな価格で本格的な味わいが楽しめる「久保田 純米大吟醸」。甘口が苦手な人や、少し日本酒に慣れてきた人の「次の1本」におすすめなお酒です。

「久保田 純米大吟醸」公式ホームページ:https://www.asahi-shuzo.co.jp/kubota/junmaidaiginjo/

菊水 ふなぐち/菊水酒造株式会社(新潟県)

  • 菊水 ふなぐち/菊水酒造株式会社(新潟県)

最後に試飲いただいたのは、「菊水 ふなぐち」。「コンビニ最強酒」と親しまれており、ワンコイン以下の価格でフレッシュかつジューシーな生原酒を楽しめます。とはいえ、アルコール度数19度となかなかパンチのある日本酒のため、今回は「日本酒ツウ向け」として用意してみました。

ーー「ふなぐち」、飲んでみていかがでしたか?

ハルナさん: 個人的には、今回の4種のなかで一番好みでした! お酒の味が濃くて、コクや甘みを感じました。初心者にとっては、水のようにサラッとしている日本酒よりは、しっかりと味があるほうが飲みやすいのではないかと思います。アルコール度数は高いですが、ツンと鼻をつく感じはしませんでした。SNSやSAKETOMOの記事で「カステラに浸すと美味しい」と知ったので試してみたところ、デザートみたいで美味しかったです! 初心者の人にも、ぜひ一度試してほしいお酒ですね。

  • 菊水 ふなぐち/菊水酒造株式会社(新潟県)

なんと、日本酒ツウ向けに選んだつもりが、ハルナさんにとっては「ふなぐち」が堂々の1位。「ふなぐち」はほかにもいくつか味わいの異なるお酒がシリーズで販売されているので、飲み比べをしてみるのも楽しいのではないでしょうか。

「ふなぐち」公式ホームページ:https://www.kikusui-sake.shop/c/sake/funaguchi/kikusui_funaguchi

感じ方は人それぞれ。自分にとっての「美味しい日本酒」を探してみて

一般的に「初心者向け」とされる日本酒は、飲みやすく最初の1本として最適です。しかし、今回の検証の通り、セオリー通りのお酒が必ずしも「一番の好み」になるとは限りません。「甘酸っぱくてフルーティーなものが好き」という人もいれば、「意外としっかり濃い味わいが好き」という発見があるのも、日本酒の奥深さであり、面白いポイントです。

「初心者向け」という言葉はあくまで参考程度。まずは直感で気になった1本を手に取ってみてください。1人で飲み切るのが不安なら、友人同士で数本持ち寄って少しずつ試飲するのもおすすめです。

ぜひ色々な味わいを試しながら、自分にとっての「美味しい」を見つけてみてくださいね。

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