万博で盛り上がる大阪に"日本酒テーマパーク"が出現!「Yodobloom SAKE 梅田店」唎酒セッションで体験する広くて奥深い日本酒の世界【レポート】

  • 木の門枠に藍色の暖簾

    万博で盛り上がる大阪に“日本酒のテーマパーク”が誕生!

大阪・関西万博が始まり大いに盛り上がる中、大阪駅のすぐ近くに新たな“日本酒のテーマパーク”が誕生したのをご存じでしょうか?
2025年4月5日にオープンした「Yodobloom SAKE 梅田店」は、季節ごとに厳選された100種類の日本酒を唎酒師のガイドとともに試飲することができる新しい形の日本酒スポット。30分1000円~というお手頃な価格で唎酒師の話を聞きながら日本酒を楽しめると早速注目を集めています。
 そこで今回は、筆者が「Yodobloom SAKE 梅田店」を訪問し、唎酒師のお話を聞きながら様々な日本酒を試飲する「唎酒セッション」を実際に体験。新たな日本酒の世界とも出会うことができた“日本酒テーマパーク”の模様をレポートします。

大阪に誕生した新たな日本酒テーマパーク「Yodobloom SAKE 梅田店」

Yodobloom SAKE 梅田店がオープンしたのは、大阪駅(梅田駅)のすぐ近くにあるヨドバシカメラマルチメディア梅田内。「実際に飲んで、体験して、本当に気に入った日本酒を見つけられる場所」となるよう、ヨドバシカメラの体験型ブランドYodobloomの第2号店として営業がスタートしました。

  • 杉玉

    店頭には杉玉も設置

店長を務めるのは唎酒師の資格を持つ倉本きずなさん。「幅のある日本酒を楽しんでもらい、広くて深い日本酒の世界を知ってほしい」とサービスを行っています。

  • 日本酒が入った冷蔵庫の前に立つ女性

    Yodobloom SAKE 梅田店 店長 倉本きずなさん

Yodobloom SAKE 梅田店では、倉本店長だけではなく、日本酒のガイドを行う8名のスタッフ全てが唎酒師の資格を保有。飲食店経験者や元蔵人、日本酒ライターなど、様々な形で日本酒に関わってきた経歴を持つ方々が集まっており、多種多様な角度から日本酒の話を聞くことができるのも魅力の一つとなっています。

  • 藍色の暖簾の前に立つ藍色の着物を着た男性と女性

    スタッフ全員が唎酒師の資格を保有

Yodobloom SAKE 梅田店の店内には、カウンターとテーブルが設置されており、立ち飲みスタイルでカジュアルに試飲を楽しむことが可能。周囲には全国各地から厳選された日本酒がズラリと並び、日本酒気分が否応なく盛り上がります。

  • 木製のテーブルと日本酒が並べられた棚

Yodobloom SAKEの唎酒セッションを実際に体験!

“日本酒のテーマパーク”

Yodobloom SAKE 梅田店のメインサービスが「唎酒セッション」。唎酒師の資格を持つスタッフが普段飲んでいる日本酒や好みなどをヒアリングし、その内容に基づいて選んだおすすめの日本酒を、お酒や酒蔵にまつわるお話を聞きながら試飲できるサービスです。

  • 天井から釣られた看板

唎酒セッションは1回30分で行われ、5~6種類の日本酒を試飲可能。グループでのセッションにも対応しており、3名以上なら一人1000円とお値打ち価格で楽しむことができます。 

サービスの説明の確認事項として強調されていたのが、Yodobloom SAKEは「“酔っ払うお店”ではない」ということ。あくまでも “日本酒のテーマパーク”であり、いろんな日本酒を少しずつ飲み比べることで日本酒の世界を体験してほしいと話されていました。

  • 説明が書かれたPOP

今回は倉本店長による唎酒セッションを体験。最初は普段飲んでいる日本酒や好みについてのヒアリングからスタートです。
ヒアリングの際に登場したのが日本酒の個性を表した “日本酒マトリックス”。「味わい」と「香り」の2つの軸から4つのグループに日本酒が分類されており、自分の好みを分かりやすく伝えることができました。

日本酒を「味わい」と「香り」で4つに分類。詳しく知りたい方はコチラ。

  • 日本酒の説明が書かれたPOP

ヒアリングが終わるといよいよ試飲タイム。試飲の際には一度に2~3種類ずつ日本酒が提供され、味わいの違いを比べながら楽しむことができます。今回は「日本酒の多様な世界を知りたい!」という筆者からのリクエストに基づいた日本酒を2種類ずつ3セット、合計6種類選んでいただきました。

  • 日本酒の瓶を並べて笑顔の女性

azure 吟醸酒 (土佐鶴酒造/高知県)

  • 青く透き通った日本酒の瓶

高知県の酒蔵・土佐鶴酒造が造る海洋深層水仕込みの吟醸酒。倉本店長のお話によると、海のイメージを演出するため独特の形状のボトルを採用し、ラベルも最小限のものとなっているそうです。味わいは非常にクリアで後味もすーっと消えていく印象。日本酒の淡麗さをそのまま形にしたような、いつまでも飲み続けられるような日本酒でした。

酔園 純米吟醸 ワイン酵母仕込(EH酒造/長野県)

  • 濃い青色の日本酒の瓶

長野県のEH酒造による長野県産の山田錦をワイン酵母で醸した純米吟醸酒。ワイン酵母仕込みならではの、ドイツワインを思わせるようなフルーティーな甘酸っぱい味わいに驚きました。倉本店長によると、洋食やイタリアンにもよく合うとのこと。アルコール度数が13度と低めなので、初めて日本酒を飲むという方にも飲みやすい味わいになっていると感じました。

李白 純米吟醸 超特撰(李白酒造/島根県)

  • 緑色の日本酒の瓶

島根県松江市にある李白酒造が醸した純米吟醸酒。最初の2つが比較的甘口だったことを踏まえ、辛口の日本酒として倉本店長が選んでくれました。確かに後味がスッキリとした日本酒で、日本酒特有の旨味や苦味が複雑に絡み合った味わいも楽しめました。
実はここまでの「azure」「酔園」「李白」は全て山田錦を用いた日本酒。同じ品種の酒米を使いながらも三者三様の全く異なる味わいとなっており、日本酒の世界の幅広さを実感することができました。

国稀(国稀酒造/北海道)

  • 茶色の日本酒の瓶

日本最北端の酒蔵としても知られる北海道・国稀酒造の代表銘柄。 “米でできたお酒”ということを実感できる旨口の日本酒です。米らしさがありながら後口のきれいさも感じられます。
試飲しながら倉本店長に教えて頂いたのが、国稀の「瓶」には隠れた特徴があるとのこと。日本酒では720ml入りの4合瓶が一般的ですが、国稀は900mlという“5合瓶”サイズになっているんだそうです。それでいて手頃な価格で購入できるので、コスパもとてもすぐれているとのこと。常温はもちろん、人肌燗(35℃)で楽しむのもおすすめとのことでした。

稼ぎ頭 (増田德兵衞商店/京都府)

  • 青色の日本酒の瓶

「“こんな日本酒もあるの!?”と驚くような日本酒を飲みたい」という無茶なリクエストに答えて倉本店長が選んでくれたのが、京都伏見・増田德兵衞商店の日本酒「稼ぎ頭」。銘柄名も特徴的ですが、味わいも個性的。甘味と酸味が口の中に広がるヨーグルトを思わせるような独特の味わいにびっくりしました。
「稼ぎ頭」はアルコール度数8%と低アルコール仕立て。ここ最近は低アルコール日本酒が増えてきましたが、倉本店長によると「稼ぎ頭」は10年以上前から造られている“トレンドを先取りした日本酒”でもあるそうです。

果月 純米(月桂冠/京都府)

  • ピンクのラベルの日本酒の瓶

“こんな日本酒もあるの!?”の2つ目としておすすめされたのが、月桂冠の「果月 純米」。しっかりとした甘さとほのかな酸味があり、お米で造られた日本酒のはずなのにまるで桃のジュースを飲んでいるような味わいに驚かされました。日本酒の多様性と最新のトレンドを象徴する一本であり、これまで日本酒が苦手だったという人にも飲みやすく楽しいお酒です。

Yodobloom SAKEをさらに楽しむにはアプリの利用がおすすめ! お得過ぎる裏技も発見!?

唎酒セッションでの体験はアプリに記録!

今回の唎酒セッションでは、バラエティ豊かな合計6種類の日本酒を試飲。どれも自分では普段選ばないタイプのお酒ばかりで、日本酒の世界の広さを改めて体験することができました。
そんな体験をいっそう楽しむための便利なツールが「Yodobloom SAKE アプリ」。アプリにはその日に試飲した日本酒の情報を登録できるようになっており、自分が実際に唎酒した味わいの特徴を入力できるようになっています。

  • アプリの説明が書かれたPOP

入力項目はかなり細かく分かれていますが、全ての項目が選択式になっているので利き酒の知識がなくても簡単に入力可能。さらに、入力を終えると自分の印象と唎酒師の評価を比較することができるようになっており、日本酒のプロの視点を学ぶこともできます。登録した日本酒は後から表示できるため、「前はこんな日本酒を飲んだから、次はこういうのを飲みたい」といったリクエストにも使えます。

  • アプリの画面

    アプリの画面

また、アプリからはYodobloom SAKE 梅田店の唎酒セッションを予約することも可能。お気に入りのスタッフも指名できるようになっています。平日の夕方や土日は唎酒セッションの利用者もどんどん増えているとのことなので、事前にアプリから予約して訪問するのがお勧めです。

ヨドバシカメラならではのお得な裏技も!

最後に倉本店長がこっそり教えてくれたのが、Yodobloom SAKEをお得に楽しめる裏技。ヨドバシカメラ マルチメディア梅田内にあるYodobloom SAKEは、ヨドバシカメラと同様に「ゴールドポイント」の使用が可能。ヨドバシカメラでは基本的に現金・デビットカード払いなら10%、クレジットカード払いなら8%がゴールドポイントとして還元されますので、1~2万円程度お買い物すれば、たまったポイントを使ってYodobloom SAKEの唎酒セッションを体験することができます。

  • アプリを説明するPOP

さらに、Yodobloom SAKEの唎酒セッションなどのお会計でもゴールドポイントが付与されるとのこと。現金・デビットカード払いでポイントを貯めれば、10回行くと実質1回分タダで利用できるということに……!?
また、Yodobloom SAKEで試飲した日本酒は全て購入可能ですが、ヨドバシカメラのゴールドポイントカードアプリに登録すると1本から無料で自宅へ配送することが可能。荷物を増やすことなくお気に入りの一本をゲットできます。

日本酒初心者も上級者も気軽にさっと楽しめる“日本酒テーマパーク”

今回は4月5日にオープンしたYodobloom SAKE 梅田店の唎酒セッション体験レポートをお届けしました。大阪万博の開業に合わせてオープンしたYodobloom SAKE 梅田店ですが、期間限定ではなく常設店として運営。オープンしてまだ間もない期間ですが、既に何度もリピートして足を運ぶお客さんもいるとのことで、「『楽しかった』と言ってもらえるのが何よりもうれしい」と倉本店長も笑顔を見せていました。
これからは「日本酒好きの人たちはもちろん、日本酒を知らない人たち、特に若い人たちにもたくさん来てほしい」とのこと。いわゆる日本酒らしい日本酒ばかりではなく、日本酒らしくないものも多く揃え、全てをひっくるめた日本酒の幅広さや奥深さを体験できるYodobloom SAKE 梅田店は、“日本酒のテーマパーク”の呼び名がピッタリな素敵な日本酒スポットでした。

■Yodobloom SAKE 梅田店
所在地 大阪府大阪市北区大深町1-1(ヨドバシカメラ マルチメディア梅田 2階)※JR大阪駅・阪急梅田駅と地下直結
営業時間 月~金 12:00-22:00(最終受付:21:00)、土日・祝 10:00-22:00(最終受付:21:00)
公式Webサイト https://yodobloom.com/sake/

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