世界初!日本酒「獺祭」宇宙で醸造 10月21日、日本酒の原材料と醸造装置の打ち上げへ 「獺祭MOONプロジェクト」
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獺祭MOONプロジェクト
日本を代表する日本酒ブランド「獺祭」の株式会社獺祭が、新たな挑戦として「獺祭MOONプロジェクト」を始動しました。同プロジェクトの第一弾として、三菱重工業株式会社と共同開発した宇宙用醸造装置と日本酒の原材料(コメ、麹、酵母、水)が、10月21日に種子島宇宙センターからH3ロケット7号機に搭載され、打ち上げられることが決定しました。
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ISS「きぼう」での醸造実験
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「獺祭MOONプロジェクト」Missionの概要
今回のミッションでは、国際宇宙ステーション(ISS)の「きぼう」日本実験棟で、世界初となる清酒の醸造試験を行います。宇宙への輸送には、今回初の実証となる新型宇宙ステーション補給機(HTV-X)が使用されます。
宇宙に到着した醸造装置に水が注入されると、日本酒特有の並行複発酵が始まります。この試験は、月面重力に相当する1/6Gの環境下で行われ、地上から各種データがリアルタイムでモニタリングされます。
酒造りの部分は「獺祭」が、宇宙用醸造装置の開発は「三菱重工」が担当。ロケットへの積載からISSでの運用まで、日本のさまざまな機関や企業と連携し、オールジャパンの技術力でこの挑戦に臨みます。
宇宙で生まれた日本酒は地球へ
宇宙での発酵を終えたもろみは、ISS内で凍結保管。早ければ年内にも地球へ帰還する予定です。回収されたもろみは、地上で解凍して絞り、清酒として販売します。完成したお酒の半分は、プロジェクトの購入者のもとへ。残りの半分は、宇宙での醸造サンプルとして詳細な解析が行われ、今後の宇宙産業の発展に活かされます。
単なる実験にとどまらず、地球の文化を宇宙へと広げ、未来を切り拓くための重要な一歩と言えそうです。
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