福岡・福智町に「天郷醸造所」が誕生 5カ月の苦難を乗り越え、ついに酒造免許を取得

  • 天郷醸造所の外観

福岡県福智町で地域おこしの一環として始まった「天郷醸造所」が、5カ月にわたる申請期間を経て、9月1日付で酒造免許を取得しました。

建物と設備は3月に完成していたものの、資金調達の困難や売上ゼロの日々が続き、代表の中山雄介氏は苦難を経験したといいます。「地元と日本が誇る酒文化を再興したい」という中山氏の熱い想いがついに実り、酒造りが本格的に始動します。

▼関連記事はこちら!
本当に美味しい日本酒15選「一度は飲んでもらいたい!」年間360日日本酒を飲み尽くす唎酒師ライターが厳選

福智町の恵みが生み出す、唯一無二の酒「在る 宵」

  • 「在る 宵」

    天郷醸造所が手がけた唯一無二のブランド「在る 宵」

  • 2025年9月1日 免許受理後の写真

    2025年9月1日 免許受理後の写真

天郷醸造所が目指すのは、流行にとらわれず“本当に愛せる味”。その第一歩として、唯一無二のブランド「在る 宵」が誕生しました。

酒米には福岡県産の山田錦に加え、地元の農家が育てた無農薬のヒノヒカリを使用。将来は福智町産の米だけで酒を造ることを目指しています。水は福智山の麓から湧き出るミネラル豊富な微硬水の井戸水を使用。この水が酵母の働きを活発にし、豊かな味わいを生み出します。

また福智町で栽培された無農薬の果物やハーブを副原料として用いることで、四季を感じさせる優しい風味と、爽やかな後味を追求します。

初出荷は10月中旬を予定

  • 「在る 宵」の瓶のデザイン

免許交付を受け、天郷醸造所は9月から初回仕込みを開始。早ければ10月中旬には初出荷を予定しています。クラウドファンディングで支援した人へのお届けも順次行われます。

地元の恵みと人々の想いが詰まった「在る 宵」。その一滴一滴に“在る”物語を、味わってみてはいかがでしょう。

関連記事