"きき酒日本一"は京都府代表・福井愛さん、長野県が団体優勝「第44回全国きき酒選手権大会」
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京都府代表・福井愛さんがきき酒日本一に!
日本酒業界最大の団体である日本酒造組合中央会は、11月15日(土)に「第44回全国きき酒選手権大会」を東京・大手町で開催しました。全国37都道府県から72名の代表選手が集結し、“きき酒日本一”の称号を懸けて熱戦を繰り広げました。
「個人の部」では、京都府代表の福井愛さんが見事優勝し、京都府に2回目の日本一をもたらしました。福井さんは「めちゃめちゃびっくりしています。京都伏見の酒造組合と友人たちに報告したい」と喜びを語りました。
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長野県ペアの原田友美さん(左)と林直哉さん(右)が優勝
一方、「団体の部」では、林直哉さんと原田友美さんの長野県ペアが優勝。長野県としては3回目の栄冠となり、喜びを噛みしめていました。
大学生・社会人も参戦!広がる日本酒の裾野
この大会は、一般の部だけでなく、多様な部門で競い合い、日本酒ファンの裾野の広がりを示しました。
●大学生対抗の部
長岡技術科学大学の山本力也さんと門田倫さんのペアが優勝。「きき酒競技が思っていた以上に難しかった」と驚きを交えながら喜びを語りました。
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「大学生対抗の部」優勝・長岡技術科学大学(写真左から門田 倫さん、山本 力也さん)
●社会人日本酒愛好会対抗の部
SDT日本酒部の吉田和正さんと細谷和正さんのペアが優勝。「創設したばかりの部活で優勝できて驚いた」と喜びを分かち合いました。
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「社会人日本酒愛好会対抗の部」優勝SDT日本酒部(写真中央左から吉田 和正さん、細谷 和正さん)
歴代王者が語る、きき酒の奥深さ
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前回大会個人優勝の伊庭 洋さんによる講演
会場では、2024年度の個人優勝者である伊庭洋さんによる特別講演も開催されました。伊庭さんは、「香りが立たない日本酒でもきき分けられるトレーニング法」など、きき酒競技の具体的な取り組みや、優勝後の変化について語り、競技の魅力と奥深さを伝えました。
また、文化庁の専門官による、ユネスコ無形文化遺産に登録された「伝統的酒造り」を次世代に受け継ぐための取り組みについても紹介されました。
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「第44回全国きき酒選手権大会」の会場の様子
競技後の懇親会では、互いの健闘を讃え合い、日本酒の情報交換で会話が弾みました。
主催者からは「2025年は例年よりも新しい方の応募が増え、裾野が広がっている」とのコメントもあり、大会は盛況のうちに閉幕しました。
日本一を目指して、ぜひ、2026年の「きき酒選手権大会」にチャレンジしてみてください!
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