日本初!? 10月30日、渋谷に"蛇口から本格カクテル"が出るバー「SummerFall TAP COCKTAILS」がオープン。仕掛け人は日本酒の革命児WAKAZE
「バーって、なんだかちょっと入りにくいな…」
「カクテルって何を頼んだらいいかわからない…」
そう感じたことはありませんか?
2025年10月30日(木)、そんなイメージをがらりと変える、新しいスタイルのお店が東京・渋谷にオープンします。その名も「SummerFall TAP COCKTAILS」。
なんとこのお店、タップ(蛇口)から本格的なカクテルが注がれるんです!
この画期的なお店を仕掛けたのは、日本酒の世界で革心的な挑戦を続ける「WAKAZE」です。オープンに先立つ10月24日、代表の稲川琢磨氏も登場したメディア向け公開イベントが開催され、その全貌をいち早く取材してきました。
仕掛け人は、日本酒の常識を塗り替えてきた「WAKAZE」
まず、このお店を理解する上で欠かせないのが、運営元である株式会社WAKAZEの存在です。
「日本酒を世界酒に」というビジョンを掲げ、2016年に創業したWAKAZEは、まさに日本酒界の革命児。その原点は、東京・三軒茶屋の醸造所にあります。当時、清酒の新規免許取得が困難な中でどぶろく造りからスタートし、他の酒蔵に製造を委託するOEMという先駆け的な手法で、革新的な日本酒を次々とリリースしました。
さらに特筆すべきは、WAKAZEの“卒業生”たちが、今や日本酒の新しいジャンルとして注目される「クラフトサケ」の醸造所を次々と立ち上げていること。WAKAZEは、新しい才能を育むインキュベーターのような存在でもあるのです。
その挑戦は国内に留まらず、2019年にはフランス・パリ近郊に酒蔵を設立し、現地の食文化に合わせたSAKE造りで世界を驚かせました。その後アメリカ市場にも進出。現地の若者から高い評価を得たスパークリングSAKE「SummerFall」は、日本にも“逆輸入”され大きな話題を呼びました。
常に常識にとらわれず、新しい日本酒の楽しみ方を提案してきたWAKAZEが、次なる一手として渋谷の地にオープンするのが、この「SummerFall TAP COCKTAILS」なのです。
手軽さは入り口。タップから注がれる“本物”の味わいに感動
お店の場所に選ばれたのは、カルチャーの発信地、渋谷。ガラス張りの店内には、20個のタップがずらりと並びます。
メニューは1杯900円からとカジュアルですが、そのラインナップは驚くほど多彩。WAKAZEの「SummerFall」を使った軽やかなカクテルが半分、そしてジンやウォッカなどをベースにした本格的なカクテルが半分。ノンアルコールから、アルコール度数25度を超える飲みごたえのある一杯まで揃い、メニューには星マーク(★)でアルコール度数指数が示されているので、初心者からお酒好きまで誰もが自分好みの一杯を見つけられます。
実際に試飲してみると、その本格的な味わいに驚かされます。
例えば「ジャスミンポップ」。ピーチの甘く華やかな香りのあとに、ホワイトペッパーがピリッと効いていて、決して甘すぎない大人の風味。同席した記者も「爽やかでおいしすぎる!」と大絶賛するほど、完成度の高い一杯です。
写真左から、⑥和紅茶 グアバ スプモーニ、⑦ジャスミンポップベリーニ、⑩紫蘇ジントニック、⑮黒糖カフェチーニ、⑰番茶 20thセンチュリー、⑲ほうじ茶ネグローニ。和紅茶やシソ、ほうじ茶といった和の素材が、世界トップクラスのバーテンダーの技術によって驚きの一杯に。見た目にも美しいカクテルが、新しい体験へと誘います。
また私が試飲した、「紫蘇ジントニック」は、山椒の複雑でスパイシーな香りがアクセントになっており、爽やかで軽やかな飲み口が楽しめます。
ビギナー向けというと甘いカクテルを想像しがちですが、ここは違います。「本当に美味しい、本物のカクテルがタップから出てくる!」という感動。それこそが、このお店の最大の魅力なのです。
“本物”を支える、世界トップクラスの技術
この“本物”の味わいを支えているのが、カクテルを監修した世界的バーテンダーの鈴木敦氏です。
タップで提供すると聞くと、「作り置きで味が落ちるのでは?」と思うかもしれません。しかし、その懸念を払拭するのが、鈴木氏の緻密な仕事です。
「タップカクテルの場合、フレッシュジュースに含まれる果肉が酸化や劣化の主な原因になります。そこで、最高の状態を保つために、レストランのような科学的アプローチで仕込みをしています」
例えば、ジュース作りの工程。酵素(ペクチナーゼ)を使って果肉を分解・除去したり、アガー(植物性のゼラチン)で一度固めてから丁寧に濾すことで、劣化しにくい透明なジュースを作り出すのだそう。
「どんなに面白いカクテルでも、最終的に美味しくなければ意味がない」と語る鈴木氏。世界トップクラスの技術と徹底したこだわりが、タップから注がれる一杯の裏側には隠されているのです。
<バーテンダー 鈴木敦氏>
都内バーでキャリアをスタート後、ニューヨーク、ロンドンなど世界各国で経験を積む。2017年「CHIVAS Masters Global Cocktail Competition」で世界大会初のチャンピオンに。2020年に自身がプロデュースする「The Bellwood」をオープン。世界が注目するバーテンダーの一人。
デザインも世界基準。「アメリカから見た日本」が新しい
WAKAZEの挑戦は、味わいだけに留まりません。その世界観を形作る「デザイン」にも、既成概念を覆すこだわりが光ります。
「SummerFall」のロゴやパッケージを手がけたのは、ロサンゼルスを拠点とするクリエイティブエージェンシー「Day job(デイジョブ)」。彼らが表現したのは、いわゆる“和”のデザインではなく、アメリカ人の視点から見た「1970年代の日本のレトロゲーム」でした。
これは、「日本酒は日本食レストランで飲むもの」という固定観念を壊し、バーベキューやアウトドアのようなシーンでカジュアルに楽しんでほしいというメッセージが込められています。
味わいとデザインの両輪で、世界基準の新しい体験を届ける。そんなWAKAZEの思想が、このタップカクテルバーにも息づいているのです。
日本のクラフト文化の“間口”を広げたい
WAKAZE代表の稲川琢磨氏は、この新しい挑戦に込めた狙いをこう話します。
「日本の若い人たちにとって、日本酒もカクテルも、まだ少し距離がある飲みものかもしれません。柚子や梅、サクラといった親しみやすい和の素材を入り口にすることで、肩肘張らずに楽しんでもらいたい。ここは、日本酒を広めるというより、日本のクラフト文化そのものを世界に発信していくための“間口”を広げる場所なんです」
日本酒とカクテル。
まだ多くの人にその魅力が伝わりきっていない2つを掛け合わせるという挑戦的な取り組みは、日本のお酒の未来を、もっと面白くしてくれるに違いありません。
新しいカルチャーの発信地・渋谷で始まる、WAKAZEの新たな挑戦。ぜひ一度、気軽にタップをひねりに訪れてみてはいかがでしょうか。
主なカクテルメニュー(一例)
- COEDO IPA ビール
- ハイボール
- SummerFall スパークリングサケ
- SummerFall ゆずサケ
- コーン茶&チリ(ノンアルコール)
- 和紅茶 グアバ スプモーニ
- ジャスミンポップ
- 渋谷レモンサワー
- さくらパローマ
- シソ ジントニック
- 梅干しスプリッツ
- ワサビ ゆず スプリッツ
- 煎茶モヒート
- きゅうりライチ レブヒート
- 黒糖カフェトニック
- ほうじ茶ストロベリーマティーニ
- 番茶 20thセンチュリー
- トロピックダイキリ
- ほうじ茶ネグローニ
- アップルバターサゼラック
【OPEN4日間限定】LINE登録でカクテル1杯無料!
オープンを記念して、2025年10月30日(木)から11月2日(日)までの4日間、LINEで友だち登録をした方に「カクテル1杯無料クーポン」が配布されます。
この機会に、世界レベルのカクテルを体験してみては?
キャンペーン:LINE登録でカクテル1杯無料 : https://line.me/R/ti/p/@061icwnl
SummerFall TAP COCKTAILS 店舗概要
- オープン日: 2025年10月30日(木)
- 所在地: 東京都渋谷区宇田川町42-4
- 営業時間: 17:00〜翌25:00(予定)
- 定休日: 月曜日
- 提供メニュー: SummerFallベースのカクテル、お茶ベースのノンアルコールカクテル、SAKE BEER、ペアリングスナックなど
株式会社WAKAZE
「日本酒を世界酒に」をビジョンに、2016年に創業。日本、フランス、アメリカの3拠点で、ルールにとらわれないSAKEを造り続け、新たな食文化のトレンドを発信している。
URL: https://www.wakaze-store.com/
■スパークリングSAKE「SummerFall」
2025年1月に日本初上陸したWAKAZEのSAKEブランド。アメリカで先行販売され、現地の若者層やレストランから高評価を獲得。本格的な味わいをカジュアルに楽しめるスタイルが人気を博している。
サイトURL:https://summerfallsake.jp
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