出張や旅行のついでに◎品川エリアで日本酒が飲めるお店を3軒巡ってみた

  • 日本酒をグラスに注ぐ手元

新幹線が停車し、羽田空港へのアクセスもよいことから、東京出張・旅行の際に多くの人が立ち寄る品川駅。複数の路線が乗り入れているので、関東圏内に住んでいる人も乗り換えなどで利用することも多いのではないでしょうか。

今回はお酒好きライターの私が、品川エリアで日本酒が飲めるお店を探し、実際に足を運んでみました! すきま時間にひとりでフラッと飲みに行けるお店ばかりなので、ぜひチェックしてみてくださいね。

品川エリアは、オフィス街だけじゃない!

品川といえば、東京のなかでも新幹線が停まる主要な駅のひとつです。出張で訪れる人も多く、数々のビルが立ち並ぶ品川は、オフィス街やビジネスのイメージが強いのではないでしょうか。

そんな品川エリアは、実は「しながわ水族館」や「マクセル アクアパーク品川」のほか、ドラマの撮影でもよく使われている「天王洲アイル」など、観光スポットも多いのです。出張ついでに観光も楽しみたい人にとっては、ぴったりのエリアといえますね。

品川エリアでサクッと飲みたい! 日本酒が飲めるお店を3軒巡ってみた

出張や旅行の際はスケジュールがタイトになりやすいもの。とはいえ、ちょっとした空き時間も有効活用しようと考えると、ひとりでサクッと飲みに行けるお店があると便利ですよね。

次の予定や、新幹線の乗車時間までちょっと時間が空くときにも、ひとり飲みはうってつけ。今回は品川駅と、その周辺エリアで日本酒が飲めるお店を巡ってみました。

駅ナカで日本酒&和食を楽しめる!「ぬる燗佐藤 御殿山茶寮」

  • ぬる燗佐藤 御殿山茶寮

最初に訪れたのは品川駅構内「エキュート品川」の2階にある「ぬる燗佐藤 御殿山茶寮」。エキュートは改札の中にあるので、電車を降りたらそのままお店に直行できます。

時刻は14時すぎ。まずはここでちょっと遅めのランチ飲みを楽しみたいと思います。席に着くと、まず目に飛び込んできたのは、壁一面にびっしりと並んださまざまな銘柄のボトルたち。日本酒好きにとっては、思わずうっとりと見惚れてしまう光景です。

  • ぬる燗佐藤に並ぶ日本酒のボトル

店内は清潔感があり、ひとりでもゆっくり過ごしやすいカウンター席のほか、入口付近にはオープンな雰囲気のハイテーブル席、お店の奥は落ち着いたテーブル席が。若い女性同士で来ている人や、カップルで訪れている人も多くいました。

  • ぬる燗佐藤のテーブル席(オープンスタイル)

  • ぬる燗佐藤のカウンター席

  • ぬる燗佐藤のテーブル席

お腹も空いているので、さっそく注文。食事はランチメニューのなかから、天ぷらとざる蕎麦のセットをチョイスしました。

  • 天ぷらとざる蕎麦のセット

日本酒はかなりの種類があり、メニュー表に記載されているだけでも、その数なんと77種類!そのほかに季節のおすすめのお酒もあり、合計すると常時100種類前後の日本酒があるのだとか。

どれにするか迷いに迷い、私の出身地・徳島県のお酒である「鳴門鯛 特別純米山廃仕込み(株式会社本家松浦酒造場)」を注文しました。

  • 鳴門鯛 特別純米山廃仕込み(株式会社本家松浦酒造場)

ぬる燗佐藤では、1杯あたり90mlの「ちょい飲み」ができるのが嬉しいポイントです。私は日本酒は大好きなのですが、強くはないのでたくさん飲めないのがちょっとしたコンプレックス。90mlなら、そんな私でも気兼ねなく注文できます。

ちなみに、ちょい飲みサイズはどの銘柄もすべて常温での提供。1合(180ml)からの注文で、お好みの温度に調整が可能になるとのことでした。

  • ぬる燗佐藤のメニュー

鳴門鯛の芳醇で飲みごたえのある味わいに、サクサクの天ぷらが相性抜群! 天ぷらの油に少し胃がもたれてきたら、爽やかなワサビを添えたお蕎麦でリセット。このループを繰り返していると、お酒も食事もどんどん進みます。あまりの美味しさに、あっという間に完食してしまいました。

  • 日本酒が入ったおちょこを掴む手元

  • 野菜と海老の天ぷら

私はランチタイムに訪れましたが、15時からはディナータイムとなっており、食事メニューが変わります。おつまみメニューもより豊富になるようなので、次回はぜひ夜にも来てみたいと感じました。

「品川駅で少し時間を潰したい」というときは、お蕎麦と日本酒を楽しんでみるのはいかがですか?

<店舗情報>
住所:東京都港区高輪3‐26−27 JR東日本品川駅構内エキュート品川2F
アクセス:JR「品川駅」構内
営業時間:月~金 11:00~22:00(L.O.21:00) 
     土日祝 11:00~21:00(L.O.20:00)
定休日:なし
Web:https://www.ecute.jp/shinagawa/shop/965
電話番号:03-3445-8848

約40種類の日本酒やクラフトビールをカジュアルに楽しめる「桑原商店」

  • 桑原商店

JRに乗って2駅移動し、降り立った地は五反田。五反田にも日本酒をカジュアルに楽しめるお店があると聞きつけてやって来ました。

まず向かうのは「桑原商店」大正4年創業の酒屋の元倉庫をリノベーションした角打ちスタイルのお店です。昼間は酒屋さんとして営業しており、夕方17時からは角打ちが楽しめます。

  • 桑原商店の看板とP箱

ドキドキしながらお店に足を踏み入れると、若い女性の店員さんが笑顔で出迎えてくれました。私が到着したのは17時半ごろ。角打ち開始からまだ30分ほどしか経っていないのに、店内はすでに多くのお客さんで賑わっています。

  • 桑原商店で角打ちを楽しむ人々

さっそく、日本酒とおつまみを選びにいきましょう。ショーケースにズラッと並んだ数ある日本酒のうち「本日のお酒」のタグがあるものを飲むことができます。レジで好きな銘柄を伝えるとおちょこに注いでもらえて、1回のお会計で3つまで注文可能とのこと。

  • 桑原商店の日本酒のショーケース

おちょこのサイズはS(30ml)、 M(70ml)、 L(180ml)の3種類から選ぶことができます。自分の飲みたい量に調整できるのも、嬉しいポイントですね。

この日私が選んだのは「武勇 アイラブユー 純米吟醸(株式会社武勇)」「水芭蕉 純米吟醸 ひやおろし(永井酒造株式会社)」おつまみには「クリームチーズの味噌漬け」をチョイスしました。

  • 「武勇 アイラブユー 純米吟醸(株式会社武勇)」と「水芭蕉 純米吟醸 ひやおろし(永井酒造株式会社)」

  • おちょこに入った日本酒とクリームチーズの味噌漬け

まずは、水芭蕉を口に運びます。実は以前、水芭蕉の大吟醸酒プレミアムを飲んだことがあり、すごく美味くて印象的だったので、今回ひやおろしを見つけて「絶対に飲みたい!」と即決しました。

華やかな香りとジューシーな旨味に、さっぱりとキレのある後味。バランスがよく、とても美味しいお酒です。

  • 日本酒が入ったおちょこを持つ手元

続いては、アイラブユー。こちらは猫のイラストが描かれたラベルが可愛らしく、いわゆる「ジャケ買い」のような感覚で選びました。バナナのようなフルーティーな香りが漂い、口に含むと香りがさらにふんわりと広がります。

クリームチーズの味噌漬けは、まるでキャラメルのような濃厚さ。「チーズとお味噌で、こんなに別の食べ物みたいな味になるんだ!」と驚きました。

  • 日本酒飲み比べをする手元

その後もどんどんお客さんが来店し、18時前にはあっという間に満席に。正直、最初はガレージのような見た目に「ちょっと入るの、勇気いるかも……」と思っていたのですが、店員さんは皆気さくで親切で、ひとりでも居心地よく過ごすことができました。

桑原商店は4人以上での来店はNGとなっていますが、夫婦や恋人同士で訪れる際や、ひとりでじっくり日本酒を味わいたいときにはうってつけ。ぜひ足を運んでみてください。

ちなみに、桑原商店は酒屋さんなので、お酒の販売も行っています。気に入ったものがあれば、お土産に購入して帰ることもできますよ。

  • 桑原商店の商品棚

<店舗情報>
住所:東京都品川区西五反田2-29-2
アクセス:JR「五反田駅」西口より徒歩約4分
営業時間:火〜土 13:00〜21:00 (飲食の営業は17:00〜20:30 L.O.)
定休日:月・日・祝・年末年始など(臨時休業はお知らせページやSNSからご確認ください。)
Web:https://to-plus.jp/sake-store/
電話番号:03-3491-4352

イベントも多数開催!五反田の日本酒バー「クラノバ」

  • クラノバ

最後に足を運んだのは、日本酒バー「クラノバ」。2024年8月にオープンしたばかりの新しいお店です。店内は清潔感のあるモダンな雰囲気で、テーブル席はなくカウンターのみの立ち飲みスタイル。

  • クラノバの店内

入店すると、店員さんがどんな日本酒が好きかヒアリングしてくれ、好みに合いそうな日本酒を提案してくれます。私は「しっかりと味の濃い、日本酒らしいお酒が好き」と伝えたところ、鳥取県・元帥酒造株式会社「昔ながらの原酒(冷やおろし)」を勧めてくれました。130mlのグラスに、目の前でたっぷりと注いでくれます。

  • 日本酒を注ぐ様子

  • 鳥取県・元帥酒造株式会社「昔ながらの原酒(冷やおろし)」

口に含むと、原酒らしいジューシーな旨味が感じられます。後味はスッキリとキレがあり、最初に伝えた特徴にぴったりのお酒に出会えて大満足。

なにかおつまみも食べたくなって店員さんに尋ねると、お店の奥にあるおつまみコーナーを案内してくれました。おつまみの缶詰がバリエーション豊富に揃えられており、ここから好きなものを持っていって店員さんに伝えるスタイルです。

  • クラノバの缶詰おつまみ

私は、いぶりがっこの缶詰をチョイス。開けたとたんに燻製のよい香りが広がり、よりお酒が進みます。

  • いぶりがっこの缶詰おつまみ

ほかにも梅干しやサバの味噌煮などさまざまな缶詰があったので、数人で行く際には少しずつシェアするのも楽しそうですね。

クラノバは、JR五反田駅から徒歩1分。私が訪れた日は通常の営業でしたが、酒蔵さんをお招きしてのイベントもたくさん行われているようです。五反田付近を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてくださいね。

<店舗情報>
住所:東京都品川区東五反田2-2-16 富久屋ニッカ共同ビル1F
アクセス:JR「五反田駅」東口より徒歩約1分
営業時間:18:00~23:00
定休日:不定休
Web:https://kuranoba.co.jp/

品川で、お気に入りのお店を発掘してみて

今回は3つのお店を巡ってみましたが、品川エリアにはほかにも魅力的なお店がたくさん!
東京出張が多い方は、毎回いろいろなお店を巡って「東京に来たら絶対にココ!」というお気に入りスポットを見つけるのも楽しそうですね。ぜひ、あなたのイチオシのお店を見つけてみてください。

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