若手日本酒ファンに聞いた! 日本酒にハマったきっかけのおすすめ銘柄11選

  • 笑顔で乾杯する日本酒コミュニティ「酒小町」のメンバー

日本酒というと、どうしても「おじさんのお酒」を連想してしまう人も多いかもしれません。しかし、実は若い世代の日本酒ファンも意外と多いことをご存知ですか?

そんな若き日本酒ファンはいったいどんな日本酒を好んでいるのでしょうか。SAKETOMOでは、彼ら、彼女らがどの銘柄をきっかけに日本酒を好きになったのか、アンケート調査を実施しました。

今回はアンケートで集まったリアルな声と、若者がおすすめする銘柄をご紹介します!

若手世代が「美味しい!」と感動した日本酒11選

  • 料理と日本酒を楽しむ手元

初心者向け、若い人向けと紹介されている日本酒は多数ありますが、味の感じ方は人それぞれ。以前の記事でも、ひとくちに「日本酒初心者」といっても味の好みは人によって大きく異なることが分かりました。

特に女性や若者には甘口や低アルコールの日本酒が勧められがちですが、実際のところ、若き日本酒ファンはどんなお酒を好むのでしょうか?

そこで今回は、20〜30代の日本酒ファンが集まるコミュニティ「酒小町」にて、「日本酒にハマったきっかけの銘柄は?」というテーマでアンケートを実施。回答に挙がった日本酒を、ちょっと心温まるエピソードとともに紹介します。

北秋田/株式会社北鹿(秋田県)

  • 北秋田/株式会社北鹿(秋田県)

    出典:https://www.hokushika.jp/merchandise/jyunmai_ginjyo.html

1944年創業の株式会社北鹿が醸す、「北秋田」。北鹿では多くの銘柄を手掛けていますが、なかでも「北秋田」は中口から辛口のお酒が多く、食中酒にぴったり。コストパフォーマンスもよく、日常のなかに溶け込む日本酒といえます。

【北秋田を選んだ人のエピソード】

「近所にある酒屋さんで父が買ってきたのを機に知りました。おでんや鍋などの温かい出汁料理と合わせたのですが、お酒が主張しすぎず料理を引き立ててくれました。お酒と料理の相乗効果を初めて実感できたのが、北秋田です!」

十四代/高木酒造株式会社(山形県)

「好きな日本酒は?」と尋ねるとよく名前が挙がる「十四代」。非常に人気な銘柄なのに、居酒屋や酒屋で見かける機会は少ないレアな日本酒でもあります。

十四代を醸す高木酒造は1615年創業。400年という長い歴史を持つ酒蔵ですが、そのなかでも十四代は新しい銘柄です。フルーティで芳醇な味わいで、リリース当初は日本酒界に衝撃を与えたといいます。

そんな十四代は、3名のメンバーからコメントが寄せられました。

【十四代を選んだ人のエピソード】

「日本酒に興味が出てきたタイミングで日本酒バーへ行き、おすすめされたので飲んでみました。ペアリングで提供されたマスカットとの相性もよく、もっといろいろな種類を飲んでみたいと思った経験でした」

「学生時代から日本酒は飲んでいたものの、特に銘柄を気にしたことがありませんでした。就職し、日本酒が好きな先輩に『十四代を飲んでみないか?』とお店に連れて行ってもらい、とても美味しくて感動しました。それ以来、銘柄も意識して日本酒を飲むようになりました」

「取引先の社長が『仕事のお礼に』と飲ませてくれたお酒が十四代でした。フルーティーでとても飲みやすいと感じました」

陸奥八仙/八戸酒造株式会社(青森県)

  • 陸奥八仙/八戸酒造株式会社(青森県)

    出典:https://mutsu8000.com/

青森県・八戸酒造株式会社が醸す「陸奥八仙」。ラインナップが豊富で、料理に合わせやすいスタンダードなタイプから、「漁師さんの食中酒」をイメージしたもの、ベリーやイチゴ系の香りを感じるものなど、さまざまな味わいを楽しめます。お米はすべて青森県産を使用。青森県を代表する地酒のひとつです。

【陸奥八仙を選んだ人のエピソード】

「大学時代、研究で青森県八戸市の蔵を訪れ、それから日本酒にハマっていきました。陸奥八仙は自分の好みによく合い、初めて好きになった思い出の日本酒です

田酒/株式会社西田酒造店(青森県)

  • 田酒/株式会社西田酒造店(青森県)

    出典:西田酒造店のX(https://x.com/UraShuzo/status/2080430163586879666?s=20)

青森市唯一の酒蔵である株式会社西田酒造店の「田酒」。日本の田んぼ以外の生産物は使用しないことを主張した、米の旨味が生きる旨口の純米酒です。酒蔵からの直接の販売は行っておらず、特約店のみで購入できるレアな日本酒のひとつといえます。

【田酒を選んだ人のエピソード】

「20歳の頃、青森出身の同い年の女の子に『すごく美味しいから、お願いだから飲んでみて!』と懇願されて飲みました(笑)。日本酒はアルコール度数が高く自分には飲めないと思っていましたが『同年代の子が好む日本酒って?』と気になり試してみたところ、あまりの美味しさに感動!お米の旨味、甘味を感じました。それ以来、田酒はレアなので、都内の居酒屋で見かけたら必ず注文しています」

にいだしぜんしゅ/有限会社仁井田本家(福島県)

  • しぜんしゅOK/有限会社仁井田本家(福島県)

    出典:https://niida1711.shop/items/62c286524ff8c25245db6445

福島県郡山市の有限会社仁井田本家が醸す「にいだしぜんしゅ」は、その名のとおり「自然」にこだわった日本酒です。無農薬の自然栽培米と自社田近くの井戸水を使用しています。

にいだしぜんしゅにも複数の種類がありますが、今回アンケートで名前が挙がったのが「しぜんしゅOK」。昔ながらの木桶を使用し、生酛・酵母無添加で仕込まれており、ふくよかな甘味と旨味、酸味を感じられます。

【しぜんしゅOKを選んだ人のエピソード】

「日本酒バーで働きはじめ、テイスティングもするように。しかし、最初は飲みなれない日本酒の味に、なかなか『好き』とは言いきれませんでした。店内のお酒を片っ端からテイスティングしているなか、しぜんしゅOKを温めて飲んでみたら、湯気に乗って木桶独特の落ち着く香りが漂い、今まで経験したことのない味わいでした。『日本酒ってひとつじゃないんだな』と思えたきっかけのお酒です」

久保田/朝日酒造株式会社(新潟県)

  • 久保田 千寿/朝日酒造株式会社(新潟県)

    出典:https://www.asahi-shuzo-online.jp/

新潟県の朝日酒造株式会社の代表銘柄ともいえる「久保田」。シリーズとして複数の種類が展開されていますが、どれもすっきりとしたキレがあるのが特徴です。本格的な日本酒でありながら比較的リーズナブルな商品も多く、居酒屋やスーパーなどでもよく見かけます。

今回名前が挙がったのは「久保田 千寿」。久保田シリーズのなかでも香りが穏やかで、軽めの飲み心地です。

【久保田 千寿を選んだ人のエピソード】

「祖母が好きで勧めてくれ、飲んでみたら『美味しい!』と感じたのがきっかけ。久保田のイベントにも参加したことがあり、朝日酒造のスタッフさんが柔らかく優しい人ばかりだったのも、好きになった理由です。イベントの抽選会では、なんと千寿が当選!当たった千寿で祖母と乾杯したのも、よい思い出です」

立山/立山酒造株式会社(富山県)

  • 立山/立山酒造株式会社(富山県)

    出典:https://tbrewing.official.ec/items/128172829

1830年に創業した、富山県砺波市の酒蔵・立山酒造株式会社の「立山」。日本三名山のひとつである「立山」にちなんで名付けられています。「辛い酒ではなく、甘くない酒」を守りながら酒造りを行っており、コクやお米の旨味を感じるものが多いです。

【立山を選んだ人のエピソード】

「祖父が毎晩晩酌で飲んでいたので常に身近にあった日本酒で、正月に初めて飲みました。本格的な日本酒といった印象で、祖父が飲んでいたことから愛着のある日本酒です

蓬莱泉/関谷醸造株式会社(愛知県)

  • 蓬莱泉/関谷醸造株式会社(愛知県)

    出典:https://www.houraisen.co.jp/ja/product/houraisen/bessen-houraisen.html

愛知県・関谷醸造株式会社の「蓬莱泉」。日本酒ファンのなかで人気な銘柄のひとつであり、「空」「美」「和」など複数のラインナップが展開されています。フルーティーな味わいのものや、甘味を感じるもの、低温で熟成したもの、スパークリングタイプなどさまざまな種類があるので、好みの1本を見つけやすいのではないでしょうか。

今回アンケートの回答に寄せられたのは「蓬莱泉 別撰」。ほのかに吟醸香を感じる、旨味のあるお酒です。キレのある端麗な飲み口で、毎日飲んでも飲み飽きしない味わいです。

【蓬莱泉 別撰を選んだ人のエピソード】

「お正月に、おせちと一緒にいただきました。普段はビール派ですが、この日は家族が飲んでいた蓬莱泉をひと口飲んでみました。おめでたく楽しい席で飲んだこともあり、より美味しく感じました。それ以来普段の食事でも、日本酒を飲むようになりました」

國盛/中埜酒造株式会社(愛知県)

  • 國盛/中埜酒造株式会社(愛知県)

    出典:https://www.nakanoshuzou.jp/product/

1844年に誕生した、愛知県・中埜酒造株式会社の「國盛」。「国の繁栄を願い、それとともに我が酒の盛んなること」と願って命名されました。コクとふくらみ、キレのある味わいが特徴です。愛知独特の力強い味付けや食文化との相乗効果を追求して造られています。

回答に挙がったのは「超特撰國盛 大吟醸」。厳選された酒米を使った大吟醸酒です。

【超特撰國盛 大吟醸を選んだ人のエピソード】

「小さい頃から、家族で特別なときに訪れる回らないお寿司屋さんで、両親が毎回飲んでいたのがこのお酒でした。『本当に美味しい』と言いながらグイグイ飲む両親を見ていたので『ほっぺたが落ちるほどなんだろうな』と小学生の頃から目を光らせていました。20歳になった当日にそのお寿司屋を訪れ、真っ先に國盛を注文。ひと口飲んでみると、本当に美味しくて飲みやすい!『ハイボールやビールよりも飲みやすい』と感じたことを覚えています」

春鹿/株式会社今西清兵衛商店(奈良県)

  • 春鹿/株式会社今西清兵衛商店(奈良県)

    出典:https://www.harushika.com/fs/harushika/type01/gd4

明治時代から続く奈良の酒蔵・株式会社今西清兵衛商店。「春鹿」は、奈良公園内にある春日大社とその神獣である鹿から名付けられています。軽快でまろやかな口当たり、華やかで切れ味のよさが特徴。世界10カ国以上に輸出されており、国内だけではなく海外でも愛されている日本酒です。

アンケートで寄せられた銘柄は「春鹿 華厳」気品ある華やかな香りと、厚みのある旨味が調和した1本です。

【春鹿 華厳を選んだ人のエピソード】

「地酒を置いている居酒屋で働いていた時に、お客さんに日本酒を勧められて、興味本位で木箱に入った高そうな日本酒を選んだことが、春鹿に出会ったきっかけでした。大学生時代にサークルで飲んでいた日本酒は、あまり飲みやすいイメージがありませんでしたが、春鹿の甘さや透き通った飲み口に『こんなに美味しい日本酒があるんだ!』と衝撃を受けました。それ以来、いろいろな日本酒を飲むようになりました」

船中八策/司牡丹酒造株式会社(高知県)

  • 船中八策/司牡丹酒造株式会社(高知県)

    出典:https://www.tsukasabotan.co.jp/sentyu/sentyu_regular.html

高知県・司牡丹酒造株式会社の「船中八策」。明治新政府のあり方について、坂本龍馬が船中にて考えた策に由来する、ロマンあふれるお酒です。地元・高知県でも「最も土佐酒らしい辛口ならコレ!」「カツオにはこの酒が最高!」との声も多いのだとか。

滑らかでふくらみのある味わいと抜群のキレがあり、食中酒にぴったり。どんな料理と合わせても食事の味わいを支え、引き立ててくれます。なかでも新鮮な魚介との相性が抜群です。

【船中八策を選んだ人のエピソード】

「高知県に旅行に行き、現地でカツオのわら焼きと一緒にいただいて、初めて日本酒を美味しいと感じました。それまでも日本酒を飲んだことはありましたが、そこまで興味はありませんでした。このお酒を飲んだとき、特定の銘柄や、料理と合う・合わせるということを初めて意識しました

出会うきっかけは人それぞれ。運命の出会いを求めて、日本酒を楽しんでみて

  • イベントで日本酒を楽しむ、日本酒コミュニティ「酒小町」のメンバー

アンケートの結果から、両親や先輩に勧められた、旅行先で、イベントを通して……など、みんなさまざまなきっかけで日本酒と出会い、その魅力に取り憑かれていることが分かりました。

好みの日本酒との出会いは、意外なところにあるかもしれません。運命の1本との出会いを逃さないよう、ぜひ気軽に日本酒を飲んでみてはいかがでしょうか。今回紹介した11の日本酒も、どこかで見かけたときに「そういえば……」と思い出してくれると嬉しいです。

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