東京旅行の行き先に! 全国100種の日本酒を楽しめる名酒センターと、周辺の観光地をご紹介
毎晩日本酒を楽しむ唎酒師ライターが、都内で日本各地の日本酒を楽しむ企画。これまでに数多くのアンテナショップを巡り、各地域の日本酒を飲み比べてきました。
日本酒が飲めるアンテナショップはすべて制覇したかと思いきや、東京・御茶ノ水には全国の都道府県・酒蔵のお酒を集めたアンテナショップ「名酒センター」があるとの情報を聞きつけました!
そこで今回は、実際に名酒センターへ足を運び、飲み比べをした様子をレポートします。周辺の観光スポットも合わせてご紹介するので、東京旅行のプランとしてぜひ参考にしてみてくださいね。
名酒センターって、どんな場所?
名酒センターは、東京・御茶ノ水にある31蔵の酒蔵協同アンテナショップ。常時全国100種類以上の日本酒が用意されており、飲み比べはもちろん、おつまみや日本酒を使ったデザートも楽しめます。
店内での飲み比べだけでなく日本酒の販売もおこなっているので、気になったものがあればその場で購入も可能。オンラインショップも運営しているので、遠方の方も通販でお酒を購入できます。
名酒センターで、実際に飲み比べを楽しんでみた!
JR御茶ノ水駅から、歩くこと約5分。杉玉と「日本酒」の看板が見えたら、名酒センターに到着です。さっそく入店し、飲み比べを楽しんでみたので、その様子をレポートします。
どんなふうに飲み比べをするの?名酒センターの楽しみ方
①まずは店員さんに声を掛けよう
飲み比べを希望の場合は、まず店員さんに声掛けを。席に案内してくれ、初めての場合はシステムを説明してくれます。
※飲み比べ料金のほかに、テーブルチャージ料金が300円かかります。
②ショーケースから、好きな日本酒を選ぼう
日本酒がずらりと並ぶショーケースから、好きなものを3種類選べます。ボトルにはそれぞれどんな味か、何県のお酒かなどの特徴が書かれたラベルがついているのが、嬉しいポイント。これなら「日本酒に詳しくないけれど、口に合うものを探したい」という人でも気軽に楽しめますね。
飲み比べというと「3種で◯◯円」と定額の場合が多いですが、名酒センターの飲み比べは選んだ日本酒によって値段が変わります。それぞれの値段もラベルに記載があるので安心です。
選んだ日本酒のボトルを席に持っていくと、店員さんがおちょこに注いでくれました。ボトルはしばらくのあいだ席に置いておいてくれるので、記念撮影もばっちりおこなえます!
今回私が選んだのは、以下の3種です。
・四海王 純米吟醸 夢山水/福井酒造株式会社(愛知県)
・飛騨乃やんちゃ酒/有限会社 蒲酒造場(岐阜県)
・颯 純米吟醸 山田錦/合資会社後藤酒造場(三重県)
③好きなおつまみをチョイス
名酒センターでは、さまざまなおつまみも楽しめます。居酒屋でいう「スピードメニュー」のような小鉢系のおつまみは、自分で好きなものをショーケースから持って行き、店員さんにお会計をしてもらうスタイル。
貼り紙にあるメニューは、店員さんに声をかけて注文します。
お酒のお供には、「イカの塩辛」と「アンコウの唐揚げ」をチョイスしました。
④日本酒とおつまみが揃ったら、じっくり飲み比べ!
選んだ日本酒とおつまみを、いざ実食! 今回選んだ3種は、どれも初めて飲む日本酒ばかりです。
まずは、愛知県の「四海王」から。香りがよくキレがあり、アンコウの唐揚げと特によく合います。「颯」はフレッシュな香りと、ほどよい甘みと酸味を感じるお酒です。おつまみなしで、そのまま飲んでも美味しいお酒だと感じました。「やんちゃ酒」は、名前に惹かれてチョイス。その名前から「かなりパンチがあるのかな?」と思いきや、丸みのある飲み口で想像以上に穏やかなお酒でした。
最後は「甘酒かき氷」で、酔いを冷まします。こちらは、ほんのりとお米の甘みが感じられる甘酒シャーベットが乗ったかき氷。ほうじ茶アイスやあんこも乗っていて、とても満足感のある一品でした。
普段見かけないような日本酒に出会えるのも、全国のお酒が集まっている名酒センターならではの魅力。椅子に座ってゆっくり飲み比べができるので「立ち飲み以上、居酒屋未満」のような印象があり、初めての人でも気軽に楽しめる雰囲気でした。
飲み比べだけじゃない、名酒センターの楽しみ方
名酒センターの楽しみ方は、飲み比べ以外にもたくさん! 「酒徒名人 昇級特典」という企画もおこなわれており、全35の酒蔵のお酒を制覇するとお店に名前が刻まれます。「金の酒徒名人」まで辿り着けると、スタッフイチオシの1杯が1年間無料になるのだとか!
店内には日本酒にまつわる書籍も置いてありました。
「飲む」とは別の角度からも日本酒を楽しむことができ、日本酒ファンにとっては楽園ともいえる場所ですね。御茶ノ水に用事があるついでに……ではなく、名酒センターのためにまた御茶ノ水を訪れたいと思わせてくれる、素敵なお店でした。
<店舗情報>
住所:東京都文京区湯島1丁目2-12ライオンズプラザお茶の水1階
アクセス:JR「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩5分
地下鉄「新御茶ノ水駅」B1出口から徒歩5分
営業時間:日 12:30〜19:30(L.O.19:00)
火〜木12:30〜20:30(L.O.20:00)
金・土12:30〜22:00(L.O.21:30)
定休日:月(祝日の場合は翌火)※火曜日お休みの場合もあり。
Web:https://nihonshu.com/
電話番号:03-5207-2420
ついでにここにも寄っていって!名酒センターからすぐの観光スポット
名酒センターのある御茶ノ水には、いくつかの有名な観光スポットがあります。今回は、そのなかでも名酒センターから歩いて行けるスポットをご紹介します。
大江戸最古の地主神「神田明神」
名酒センターから徒歩2分ほどの場所にある「神田明神」。正式名称は「神田神社」であり、 東京の中心である神田、日本橋、秋葉原、大手丸の内、旧神田市場、豊洲魚市場、108町会の氏神様です。商売繁盛や縁結び、開運招福などのご利益があるのだとか。
鳥居をくぐって左手に見える売店では、お守りや御札はもちろん、オリジナルドリンクの「神社声援(ジンジャーエール)」も購入できます。
店内にはレストランもあり、ゆっくりと食事も楽しむことができますよ。
<施設情報>
住所:東京都千代田区外神田2丁目16−2
アクセス:JR「御茶ノ水駅」聖橋口より徒歩5分
地下鉄「御茶ノ水駅」1番口より徒歩5分
Web:https://www.kandamyoujin.or.jp/
電話番号:03-3254-0753
合格祈願に訪れたい!「史跡湯島聖堂」
神田明神の向かいに位置する「史跡湯島聖堂」。日本の学校教育発祥の地として知られており、受験生の合格祈願や観光スポットとして人気があります。
筆者が訪れた日は残念ながらお盆休みで入館できませんでしたが、普段は無料で見学が可能です。東京観光の候補として、ぜひ神田明神と合わせて訪れてみてくださいね。
<施設情報>
住所:東京都文京区湯島1-4-25
アクセス:JR「御茶ノ水駅」より徒歩2分
地下鉄「御茶ノ水駅」1番口より徒歩2分
Web:http://www.seido.or.jp/
電話番号:03-3251-4606
日本酒とともに、東京観光を楽しんでみて
いろいろな人やものが集まる東京だからこそ、全国各地の日本酒をいっぺんに楽しめます。名酒センターでは、今までに見たことがない銘柄や、聞いたことがなかった酒蔵の日本酒も楽しむことができました。
みなさんも東京を訪れる際には、ぜひ名酒センターと周辺スポットを合わせて、旅行を満喫してくださいね。
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