酒蔵巡りを楽しむなら飛騨高山がおすすめ! 飲み歩きイベント「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」も開催

岐阜県北部にあり、観光スポットとしても人気が高い高山市は、江戸時代から日本酒造りが盛んな土地の一つ。宮川の清らかで美味しい水が豊富にあることに加え、冬の厳しい寒さが酒造りに適していたことなどから城下町の商家が酒造りを手がけるようになりました。現在でも、かつての城下町としての風情が色濃く残る「古い町並」エリアを中心に酒蔵が建ち並び、個性豊かな日本酒の伝統が受け継がれています。 

そんな高山でぜひ楽しみたいのが酒蔵巡り。徒歩でも十分に回れるエリア内に酒蔵が集まっており、どの酒蔵でも自慢の日本酒を試飲することができます。「古い町並」の風情溢れる景色を楽しみながら酒蔵巡りできる高山は、日本酒好きならぜひ一度は訪れたいスポットです。

  • 古い町並みの地図

そこで今回は、高山での酒蔵巡りでぜひ訪れたい酒蔵を6蔵ご紹介。さらに、5月末から6月末にわたり開催される飲み歩きイベント「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」も合わせてご紹介します。
(画像提供:一般社団法人飛騨・高山観光コンベンション協会

飛騨高山で酒造りの伝統を受け継ぐ酒蔵6選

平瀬酒造店「久寿玉」

  • 古い酒蔵の建物外観

平瀬酒造店」は1623年に創業し、約400年の歴史を持つ最も歴史が長い老舗酒蔵。代表銘柄の「久寿玉」は地元・高山の人なら知らない人はいないと言われており、お祭りや祝い事にもよく登場する日本酒です。
現在の平瀬酒造店では特定名称酒のみを醸造。岐阜県産酒造好適米「ひだほまれ」を中心に使い、北アルプスの伏流水と冬の高山の厳しい寒さが育んだ日本酒は、15代にわたり受け継がれてきた伝統の技が光ります。

【営業時間】8:15–17:00 ※土日は9:00–17:00
【試飲対応時間】9:00–16:00
【休業日】不定休

二木酒造「玉の井」

  • 古い酒蔵の建物の外観

二木酒造」は1695年創業との記録が残る老舗酒蔵。明治時代の大火で建物の大部分が焼失しながらも、残されていた江戸時代の図面を下に酒蔵を再建。現在は300年続く伝統の技を受け継ぎながら、「吟醸造り」のみで酒を醸す飛騨高山で唯一の吟醸蔵として日本酒造りを行っています。
代表銘柄は家の中央にある清らかな井戸水を酒造りの仕込みとしても使っていたことから命名された「玉の井」。生酒「氷室」も高山の居酒屋にはほとんど置いてあると言われるほど、地元で愛される銘柄の一つです。

【営業時間】9:00–16:00
【試飲対応時間】9:00–16:00
【休業日】不定休

平田酒造場「飛鷺」

  • 古い酒蔵の建物の外観

平田酒造場」は明治28年より酒造りを行っている酒蔵。鬢付け油とろうそく屋を営んでいた高山の商家の5代目が明治に入って酒造場を立ち上げ、酒造りを手がけるようになりました。
「酒は醸し育てるもの」をモットーとして酒造りを受け継いできた平田酒造場。現在は伊勢から杜氏を迎え、飛騨と伊勢の地元米と清流宮川の地下水で日本酒造りを行っています。
地元高山の「ひだほまれ」を酒米に用いた「飛鷺(ひろ)」は、しっかりとした旨味がありながらもすーっと消える余韻が心地よい、料理と一緒に楽しめる日本酒。飛騨と伊勢の2つのルーツを持つ酒蔵に受け継がれた歴史と伝統が美味しい日本酒を生みだしています。

【営業時間】10:00–17:00
【試飲対応時間】10:00–16:00
【休業日】不定休

老田酒造店「鬼ころし」

  • 古い酒蔵の建物の外観

老田(おいた)酒造店」は享保年間の1720年に創業した歴史ある酒蔵。地元高山の人たちには「鬼ころし」の酒蔵として知られています。
“鬼が殺せるくらい辛口”である「鬼ころし」は、呑むことで地元の方々人の心の中に宿る「鬼(邪心)」を除くことを願って造られている日本酒。中でも「鬼ころし 純米原酒 怒髪衝天」は、“髪の毛が天井に届きそう”と言われるほど強烈な味わいで、酒飲みが泣いて喜ぶ酒と言われています。

【営業時間】9:00–17:00
【試飲対応時間】9:00–16:00
【休業日】不定休

舩坂酒造店「深山菊」

  • 古い酒蔵の建物の外観 杉玉がぶら下がっている

舩坂酒造店」は「深山菊(みやまぎく)」の銘柄で知られる飛騨高山の「古い町並」にある酒蔵。飛騨の美しい自然から生まれた湧水と良質な酒造米を用い、江戸時代末期より代々伝わる技術を活かした日本酒を醸しています。
200年以上にわたる伝統を受け継ぐ酒蔵が新しいイメージをつくりたいという思いから生まれたのが「大吟醸 四ツ星」。2010年のデビュー直後から高く評価され、瞬く間に看板商品となりました。
また、舩坂酒造店では観光土産品と共に枡酒を楽しめる直売小売店や飛騨牛等の味覚と共に日本酒を楽める食事処も併設。日本酒を「造る」「味わう」「買う」を同時に楽しめる、日本酒好きにはたまらないスポットとなっています。

【営業時間】8:30–18:00
【試飲対応時間】9:00–16:00
【休業日】無休(※メンテナンスによる臨時休業有)

原田酒造場「山車」

  • 古い酒蔵の建物の外観

原田酒造場」は、高山の「古い町並」エリアで200年にわたって酒造りを続ける酒蔵。飛騨の清らかな水と美味しい米、そして厳しい冬の気候を利用した“飛騨流厳冬寒造り”で日本酒造りを行っています。
代表銘柄の「山車」は米の旨味と甘味を残しつつも、しっかりとキレのある辛口の味わいが特徴。芳醇辛口の日本酒として、地元高山の人たちから愛され続けています。
原田酒造場では伝統的な酒造りを続ける一方で、日本酒の無限の可能性も追求。花の蜜から採取した天然酵母「花酵母」で醸した日本酒は、華やかさや爽やかさをまとった新しい日本酒の旨さを楽しめます。

【営業時間】9:00–17:00
【試飲対応時間】9:00–16:00
【休業日】 無休

高山での酒蔵巡りがもっと楽しめる「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」も開催

  • イベントのポスター画像

日本酒どころ・高山の酒蔵巡りをさらに楽しむなら、5月30日から6月30日にわたり開催される「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」がおすすめ。「古い町並」エリアを中心とした高山の町を散策しながら、6つの酒蔵でそれぞれ2種類、全12種の日本酒を飲み歩きできる日本酒好きにはたまらないイベントです。

「御酒印帳セット」を買って飲み歩きに参加! スタンプを集めると記念品もプレゼント

「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」に参加するために必要となるのが「飛騨高山御酒印帳セット」。セットには専用の「御酒印帳」と記念の盃、エコバックがついており、6つの参加酒蔵で2種類ずつ日本酒の試飲を楽しむことができます。また、「御酒印帳」に酒蔵特大スタンプを集めると酒蔵達成記念のプレゼントももらえます。

  • トートバックとお猪口と御酒印帳

参加酒蔵でお買い物をすると「飛騨高山ペア宿泊ご優待券」をはじめとした豪華賞品が合計52名に当たるプレゼント企画にも参加可能。美味しい日本酒を堪能して、豪華賞品を当てちゃいましょう!

「飛騨高山御酒印帳セット」前売りチケットは5月23日から発売

「飛騨高山御酒印帳セット」は1セットにつき3000円で販売。イベントに参加する6つの参加酒蔵の他、「中橋観光案内所」「高山濃飛バスセンター」でも購入可能です。
また5月23日からは「中橋観光案内所」にて前売りチケットを1セット2700円で販売。岐阜県を除く全国のローソン・ミニストップ・セブンイレブン・ファミリーマートでも前売りチケットを購入できます(JTBレジャー扱い)。なお「飛騨高山御酒印帳セット」は限定2000セットを予定しており、限定数を超えた場合には販売終了となるとのことです。

「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」開催概要

開催期間 2024年5月30日(木)~6月30日(日)
試飲時間 10:00〜12:00 / 13:00〜16:00
休業日 蔵元により、臨時休業有
料金 【飛騨高山御酒飲帳セット】 1冊3000円(前売りチケット2700円)
アクセス JR高山駅東口より徒歩約10~15分
「飛騨高山・酒蔵のん兵衛まつり」の詳細につきましてはイベント公式Webサイトにてご確認ください。

 

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