プロ野球の始球式と「開当男山」~アナウンサー長江麻美の日本酒日記#39

  • お猪口から日本酒を飲む女性

長江麻美31歳。好きな教科は音楽、苦手な教科は体育。その中でも特に苦手なのは球技。バスケの授業では自分でシュートを決めたボールが頭の上に直撃し赤面。ドッジボールはまさかの股でミラクルキャッチ。球技ではないものの、ブランコから落ちて、戻ってきたブランコでおでこをぶつけたこともありました。そんな私がマウンドに立つ日が来るなんて・・・。

その一報が届いたのは2月頭のこと。

「長江さんに始球式の依頼が来ていまして…」 

え?えーーーーーーーーーーーー!!!!! 

なんでも3月2日のプロ野球オープン戦「中日対ヤクルト」は、福島県がゲームスポンサーとのことで、福島県で7年間アナウンサーを務めていた縁で私に依頼してくださったのだといいます。これは・・・頑張るしかない! 

ここから猛練習が始まりました。家では毎日タオルを投げて練習。休みの日は公園へ行き本格的な投球練習。1時間以上投げ込み、肩を痛めたこともありました。

  • ピッチングフォームの女性

目標はただ一つ。キャッチャーミットを福島県だと思い、そこまでボールを届けること。できればノーバンで。
 

そして迎えた当日。約2万5千人の大観衆の前で、ドドドドド緊張の始球式の瞬間がやってきました。

精一杯の力を込めて…

  • マウンドで振りかぶる女性

福島まで…

  • マウンドからピッチングをする女性

届けーーーーーーーーーーーーーーー!!

  • マウンドから投球する女性

結果はワンバウンド。

  • マウンドから投球する女性

名古屋から福島までで考えると、栃木県の那須あたりで一度休憩してからの福島到着となりました。 

目標は福島まで『ひとっ飛び』だったので、正直悔しい!! 悔しすぎて、悔しすぎて、悔しすぎました!!

慰めてくれた一杯 大吟醸 開当男山(開当男山酒造/福島県南会津町)

そんな私を慰めてくれたのは『大吟醸 開当男山』。福島県南会津町のお酒です。始球式の時に福島県の方からいただいたものです。

  • 日本酒の瓶とお猪口と野球のボール

一口含んだ瞬間から華やかな香りが広がり、「頑張った、頑張った」と拍手をしてくれているようでした。そして最後に舌にピリピリと残るちょっとしたほろ苦さが、私の気持ちに寄り添ってくれているようで心に染み渡りました。やっぱり福島県は優しいな。 

ありがとう、開当男山。次はリベンジできるように頑張るね。

  • 野球のボールを持ってポーズする女性

  • 着ぐるみとはっぴを着た人たち

    ドアラ キビタン 福島県の皆さんと

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