会社で配られたスルメを最高の日本酒のあてに変身させました~アナウンサー長江麻美の日本酒日記#33
日本酒大好きアナウンサー、テレビ愛知長江麻美が「アラサーのリアルな日本酒ライフ」をお届けするシリーズ「アナウンサー長江麻美の日本酒日記」。今回は、突然会社で配られたスルメを福島県の名物おつまみに変身させたお話です。
ある晩、会社でスルメが…
先日、午後7時ごろ。会社で上司から「スルメ」が配られました。
どこかに出張に行かれた際のお土産とのことでしたが、一瞬動揺し周りを見渡してみると、なんということでしょう…多くの人がスルメを片手に仕事をしているではありませんか。そして、フロア中がスルメの香りに包まれていました。そのとき思いました。あ、この会社好きって。
その思いをXに投稿すると、「いかにんじん作ってください」「いかにんじん作ったらイカが?」など「いかにんじん」という投稿を多くいただきました。
「いかにんじん」って知っていますか?福島県の郷土料理でスルメとニンジンを細切りにして醤油、砂糖、みりんなどで甘辛く味付けしたもの。スルメの旨味がたまらない最高のおつまみなのです。
みなさんからのコメントを見て私は決心しました。「よし、いかにんじんを作ろう」
家に帰ると、なんとニンジンが一本、たった一本、「いかにんじん」にしてくれと言わんばかりに残っていました。待たせてごめんよ、にんじんさん。
そんなこんなで下ごしらえをし、一晩漬けこんで…完成。
「徳川家康(丸石醸造/愛知県岡崎市)」と「いかにんじん」 愛知と福島のコラボレーション
これは日本酒がなければ、いかにんじんに申し訳ないと思い、急遽日本酒を調達。それがこちら!
徳川家康のお膝元、愛知県岡崎市の丸石醸造で造られている、純米大吟醸。その名も「徳川家康」。カッコよすぎる…。
ただ、普通の日に飲むにはお値段が張りましたので、決断は夫に委ねました。「どうする 夫氏」状態ですね。我が家の殿は「いざ、購入!」と言ってくれたので有難く購入させていただきました。
さあ、宴の始まりです!「純米大吟醸 徳川家康」をごくり。まろやかな口あたりながらも、しっかりと感じる米の旨味…。私の中の徳川家康のイメージにピタッとハマりました。
そして、一晩漬けこんだ「いかにんじん」。スルメの旨味がにんじんにも浸透していて箸が止まらない上に日本酒も進む進む。
愛知県のお酒を福島県の郷土料理と共に味わう。どちらも大好きな私にとっては夢のような時間でした。
家康さん、こんな時代が来ましたよ。
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