全焼からの再始動。水谷酒造が新蔵の地鎮祭を実施、2027年5月の酒造りへ向け再建へ

酒蔵再建への第一歩となる地鎮祭が9月4日、愛知県愛西市鷹場町の新蔵建設予定地で開催されました。2024年の火災全焼から共同醸造やクラウドファンディングを経て、2027年5月の醸造開始へ向け本格的な建設工事へ進みます。

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共同醸造で育んだ技術と感謝を胸に、待望の新蔵建設へ

  • 水谷酒造 バナー

江戸時代末期から続く老舗酒蔵「水谷酒造」は、2024年5月の火災により酒蔵が全焼するという苦難に見舞われました。しかし「酒造りを途切れさせない」という強い思いのもと、県内外の酒蔵による協力を得て共同醸造を継続。異なる環境や設備で多様な工程を見つめ直し、技術と知見を深めてきました。さらにクラウドファンディングでは1,002名から2,300万円を超える支援を獲得。多くの温かい応援を背に、2026年9月下旬から待望の本建設工事へと進みます。

コンセプトは「希望を灯す共創の地酒」

  • 水谷酒造「希望を灯す共創の地酒」バナー

  • 「あいちのかおり」バナー

新蔵の再建にあたり掲げられたテーマは「希望を灯す共創の地酒」です。同社は酒造りを単なる蔵の営みにとどめず、地域の土や米、酒販店・飲食店、飲み手とともに価値を育む「共創」と捉えています。愛知県で開発された原料米「あいちのかおり」を活用し、環境に配慮した循環型農業や持続可能な酒造りを推進。愛西市鷹場の土地と水、米を生かし、100年先までこの地でしか醸せない味わいを追求していきます。

酒質と働きやすさを追求した設計と、新杜氏・後藤実和氏の挑戦

  • 水谷酒造 新蔵イメージ図

新たに誕生する新蔵は、鉄骨造2階建ての合理的かつ高品質な設計が特徴です。高低差を活用してポンプ移送による酒への負荷を抑えるほか、HACCPの考え方に基づいた衛生管理体制や省力化設備を導入。酒質の安定性と再現性、そして造り手の働きやすさを両立させます。また、新蔵からは火災後の共同醸造でさまざまな経験を積んだ後藤実和氏が杜氏に就任予定。伝統銘柄「千瓢」と新銘柄「千実」の個性をさらに磨き上げていきます。

2027年4月末の建物引渡しを経て、同年5月からは試運転や試作業務が始まる予定です。試練を乗り越え、地域とともに新たな歩みを踏み出した水谷酒造が届けてくれる希望に満ちた新酒の誕生を、ぜひ楽しみにお待ちください。

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