福島の酒蔵「haccoba」が欧米へ本格進出! 自由な酒造りで世界を魅了する
福島県南相馬市を拠点とする酒蔵「haccoba -Craft Sake Brewery-」が、アメリカ、オランダ、ドイツといった欧米諸国への輸出を本格的に開始しました。2021年の創業以来、「酒づくりをもっと自由に」という理念のもと、昔ながらの「どぶろく」文化を現代的に再構築し、ジャンルの垣根を越えた独創的な酒造りを行っています。
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「どぶろく」文化を現代に
「どぶろく」は水と米、米こうじを原料に発酵させ、こさずに楽しむにごり酒のこと。haccobaは、そんな「どぶろく」を楽しんでいた時代の“自由な酒造り”に光を当て、多様な原料を使った酒造りを実践しています。
既存の枠にとらわれないその姿勢は、新たな日本酒の可能性を切り拓き、国内外で注目を集めています。2025年6月には、香港で開催された日本酒イベント「若手の夜明け」で売上1位を獲得。その人気はすでに海外でも証明されています。
アジアから欧米へ販路拡大
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kasu [sansho lemonade](提供:Sunflower Sake)
これまでタイや香港などアジア圏を中心に輸出を行ってきましたが、2025年春からは欧米にも進出。現地の酒販店やミシュラン星獲得レストラン、日本酒専門店と協力し、各国の食文化や流通に合わせた商品展開を進めています。haccobaは、日本酒を「非日常のもの」ではなく、世界各地で日常的に愛される「生きた文化」にすることを目指しています。
ベルギーでの醸造所設立も視野に
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haccoba のメンバー(背景:haccoba 浪江醸造所)
haccobaの代表・佐藤太亮さんは、創業当初からベルギーでの醸造所設立という壮大な構想を抱いています。多様性を受け入れ成熟したベルギービールの文化に感銘を受け、日本酒にその要素をかけ合わせた新しい酒を造りたいというロマンがその原動力です。世界中で「土着のSake」となる未来を描き、日本酒文化の徹底的なローカライズ(土着化)を鍵として、挑戦を続けています。
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