「平和どぶろく兜町醸造所」で醸造したてのどぶろくを飲み比べしてみた

  • 平和どぶろく兜町醸造所

日本酒好きなら聞いたこと、飲んだことのある人も多い「紀土」を醸す平和酒造が、都内でどぶろくを造っているのをご存知でしょうか?

その名も「平和どぶろく兜町醸造所」。

お酒の醸造・販売だけでなく、その場でおつまみと一緒にお酒をいただける飲食店でもあるのです。

これまで都内のさまざまな日本酒が飲めるお店をレポートしてきた、お酒好きライターの私。今回も実際にお店に足を運んできました!

「平和どぶろく兜町醸造所」とはいったいどんな場所なのか、店舗の様子やどぶろくを飲み比べた感想をレポートします。

「平和どぶろく兜町醸造所」ってどんな場所?

  • 平和どぶろく兜町醸造所

東京・日本橋兜町にある「平和どぶろく兜町醸造所」は、日本酒「紀土」で有名な平和酒造(和歌山県)が運営するブルワリー。店内でどぶろくの醸造をおこなっており、でき立てのどぶろくを楽しめます。

兜町は、昔は江戸の船着き場として栄え、日本酒の発信拠点でもあったのだとか。そんな兜町で「日本酒の祖先ともいえるどぶろくを、もっと身近でカジュアルなものとして楽しんでほしい」という想いのもと2022年6月にオープンし、新たな酒文化の発信拠点となることを目指して運営されています。

ただお酒を飲んだり買ったりできるだけでなく、イタリアンや韓国料理など、さまざまなジャンルとコラボレーションしたイベントも随時開催しています。

どぶろくってどんなお酒? 日本酒との違いとは

「見た目以外に、どぶろくと日本酒の違いがよく分からない」という人も多いのではないでしょうか。

どぶろくと日本酒の違いは、お酒の製法にあります。透き通った日本酒は、もろみを濾す「上槽」という工程があるのに対し、どぶろくの場合は濾す作業をおこないません。そのため、どぶろくはお酒が白く濁っているのが特徴です。

酒税法により日本酒は濾す工程が必須とされており、どぶろくは「清酒(日本酒)」ではなく「その他の醸造酒」とされています。どぶろくについては、過去の記事でも解説しているので、ぜひ合わせて読んでみてくださいね。

実際に足を運んでどぶろく&おつまみを堪能! お店の楽しみ方をご紹介

「醸造所でどぶろくが飲めるってどういうこと?」と、店舗の名前からはどんな場所なのか、あまり想像がつかない人も多いはず。ここからは、実際に飲み比べを楽しんだ様子やおすすめポイントをお届けします。

できたてのどぶろくを飲み比べ!

お酒のメニューは多数あり、どぶろくのほかにも日本酒、クラフトビールなどが楽しめます。カウンターの裏に醸造室があり、そこでどぶろくを造っているようです。「せっかくだからどぶろくをじっくり楽しみたい!」と思い、「どぶろく3種飲み比べ(1,500円)」を注文してみました。

店内で醸しているどぶろくの中から、好きなものを3つ選べます。「どぶろくって、そんなに何種類もあるものなの?」と疑問に思いましたが、メニューを見てみると「定番どぶろく」として小豆や黒豆、「本日の限定どぶろく」にはローズマリーや柚子など、ほかでは見たことのないものが目白押しです。

  • 平和どぶろく兜町醸造所のメニューの一部

この日私は、プレーン、ホップ、ローズマリーの3種を選びました。

  • 店内で醸したどぶろくを注ぐ手元

  • どぶろく3種飲み比べ

まずは、プレーンから。口当たりはまろやかですがほどよく酸味もあって、非常に飲みやすい印象です。
ホップのどぶろくは、オレンジのような柑橘系の香りがします。後味にはほのかな苦味がありビールを思わせるような味わいで、かなり斬新なお酒でした。

続いて、ローズマリーも飲んでみます。どんな味がするのか全く想像がつきませんでしたが、口に含むと爽快感あふれる清々しい香りが、口いっぱいに広がります。目が覚めて背筋が伸びるようなスッキリとした気分になり、疲れているときに飲みたくなる味です。

  • どぶろくが入ったおちょこを掴む手元

どぶろくに、こんなにもたくさんの種類があるなんて……と感動していると、これは日本酒ではなく、どぶろくだからこそ実現できるのだと、店員さんが教えてくれました。

どぶろくは清酒とは異なる「その他醸造酒」だからこそ、お酒を造る途中にホップやハーブなど、いろいろな材料を混ぜることができるのだとか。これほどたくさんの種類があれば、どぶろく初挑戦の人でも気軽に楽しめそうですね。

おつまみメニューも豊富

「平和どぶろく兜町醸造所」は、お酒だけでなく、おつまみのメニューもたくさん。ナッツなどのサクッと食べられるメニューのほか、お寿司や干物、どぶろくカレーなど、かなりバリエーション豊富です。

どれにしようか迷いに迷い、以下の3種を注文しました。

  • フルーツキムチ(時期によって値段変動)
  • 山利しらすの軍艦巻き 2貫(650円)
  • サバ寿司 2貫(650円)

まず運ばれてきたのは、フルーツキムチ。真ん中にあるのが普通の白菜のキムチで、そのまわりにフルーツを使ったキムチが並んでいます。

  • フルーツキムチ 福島未貴 福島未貴 18:27 1月24日 ファイル https://drive.google.com/file/d/1vxPAJU7sna3jULcIVlPtTNeoJ2PXuAgR/view?usp=drive_link  Altテキスト フルーツキムチのトマトを食べる手元

ひと口食べてみると、旨味がぎっしり!辛さもほどよく、あまり辛いものが得意でない私でも、美味しく食べられました。どれもフルーツならではの甘味、心地よい酸味を感じます。

ホップ、ローズマリーのどぶろくがかなり爽やかな味わいだったので「キムチと合うのだろうか」と少し心配だったのですが、フルーツのキムチだからこそ自然にマッチしてくれます。

  • フルーツキムチのトマトを食べる手元

続いて、しらす軍艦と、サバ寿司。しらすは和歌山県の「山利」というお店のものを使用しているとのことです。シャリからこぼれるほどにたっぷりと、しらすが盛り付けられています。海苔の香りとしらすの塩味が絡み合い、絶品です。

  • 山利しらすの軍艦巻き 2貫(650円)

サバ寿司はまったく臭みを感じず、さっぱりいただけます。味がしっかりついているので、醤油をつけなくてもお酒に負けません。

  • サバ寿司 2貫(650円)

お寿司と特に相性がよかったのが、ホップのどぶろく。「日本酒×お寿司」も「ビール×お寿司」も組み合わせとしてはどちらも美味しいですが、ホップのどぶろくはその両方を一気に楽しんでいるような、贅沢な気分になりました。

造り手のお話を聞きながら飲める

この日は平日のオープン直後の時間帯で空いていたこともあり、店員さんとおしゃべりも楽しませていただきました。

お店に立っていたのは、普段は和歌山・平和酒造の酒蔵でお酒を造っている蔵人さん。どぶろくの温度や品質管理のため、蔵人さんが交代で東京にやってきて、お店の営業を行っているとのことです。

「ちょうどどぶろくの火入れが終わって、今休ませているところなんです」
「和らぎ水は、お酒の仕込み水に使われているお水と同じなんですよ」

など、ちょっとした裏話も教えてくれました。

  • 火入れしたどぶろくを休ませている様子

  • 和らぎ水として提供される、平和酒造の汲み水

カウンター席&キャッシュレスでサクッとひとり飲み!

最初は「ひとりでどぶろく醸造所に行くって、緊張するな」と、少し不安な気持ちもありました。しかし「平和どぶろく兜町醸造所」は、醸造所や居酒屋というよりカフェのようで、想像の何倍以上も入りやすい雰囲気です。

  • 平和どぶろく兜町醸造所の店内

  • 平和どぶろく兜町醸造所のカウンターに並ぶボトル

清潔感のある店内には窓からあたたかい陽が差し込み、おしゃれなジャズが流れています。座席は、カウンターと立食用の小さなテーブル席のみ。ちょっとした空き時間に、ひとりでフラッと立ち寄るのに、ぴったりのお店でした。

茅場町付近に行く際には、ぜひ立ち寄ってみてください! お会計はキャッシュレスオンリーなので、現金派の人はご注意を。


<店舗情報>
住所:東京都中央区日本橋兜町8番5号 1階 KITOKI
アクセス:東京メトロ「茅場町」駅11番出口徒歩1分
営業時間:平日13:00~22:30
     土曜12:00~22:30
     日曜・連休最終日12:00~21:00
※物販、フードL.O.営業終了30分前、ドリンクL.O.営業終了45分
Web:https://www.heiwashuzou.co.jp/heiwa-doburoku-kabutocho
電話番号:073-487-0189

どぶろくがぐっと身近になる「平和どぶろく兜町醸造所」、ぜひ遊びに行ってみて

「日本酒は飲むけど、どぶろくは馴染みがない」「まだどぶろくは飲んだことがない」など、どぶろくへのイメージが湧かない人も少なくないはず。そんな人も、ぜひ平和どぶろく兜町醸造所へ足を運んでみてください。さまざまな味わいのどぶろくやおつまみがあり、分からないことは造り手である店員さんへ質問できるので、どぶろく初挑戦の人でも気軽に楽しむことができます。

どぶろくのほかにも、クラフトビールや日本酒、梅酒なども揃っているので、ぜひお酒好きな友だちやパートナーと一緒に遊びに行ってみてくださいね。

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