地元・瀬戸市で出会った酒器に一目惚れ!~アナウンサー長江麻美の日本酒日記#17
日本酒大好きアナウンサー、テレビ愛知長江麻美が「アラサーのリアルな日本酒ライフ」をお届けするシリーズ「アナウンサー長江麻美の日本酒日記」。今回は地元の瀬戸市で見つけた酒器の話です。
酒器を選ぶのも大好きです!
日本酒好きのみなさーーん!みなさんはどんな酒器で日本酒を楽しんでいますか?
私はもちろん、日本酒そのものも好きなのですが、日本酒を飲んでいる時間も好きなので、その時の気分や飲む日本酒に合わせて酒器を選ぶのも楽しみの1つです。超めんどくさがり屋の私ですが、酒器だけはわざわざ桐箱から出して使うこともあります。
先日、地元・愛知県瀬戸市の仕事に関わらせていただいた時のこと。ある酒器に一目惚れをしました。男性に一目惚れしたことは一度もないのに。それがこちら。
瀬戸市にある工房Lazuliの海月(mizuki)さんの作品。この模様、そして持ち手のうねりに私は惹きつけられました。
海月さんに聞いたところ、波を表現されているとのこと。「人生には波があるし自分自身にも波がある、その波を感じながらときに波に乗り、ときに波に寄り添い、ときに波を創る。そうやって人生が豊かになったらいいなと思って」
この作品に込められた想いを聞いて、私は「この酒器で日本酒を飲みたい!」と強く思いました。一目惚れしたら価値観まで合ったパターンです。
ワイングラスとして販売されていたのですが、日本酒でもOKとのことだったので、悩みに悩んで青と黒の2色を購入し、瀬戸市の実家で『明眸』を注ぎました。
今日の一杯 明眸(めいぼう)(関谷醸造/愛知県)
明眸は、瀬戸市品野町にある柴田合名会社の代表銘柄でした。ところが、柴田合名会社は平成12年に廃業となり、その後は北設楽郡設楽町にある関谷醸造が引き継ぎました。よって今は地元で造られている訳ではないのですが、瀬戸市民にとって大切なお酒であることに変わりはありません。その明眸を買ったばかりの瀬戸物の酒器に注いで、父と乾杯。
父「おおおおーいつもより旨く感じるね」
幸せそうな父の表情がなんだか嬉しかったです。そりゃそうだよね。だって10年以上も地元を離れていた娘が日本酒好きになって帰ってきて、瀬戸の地で瀬戸の酒器で瀬戸の酒を一緒に飲めるのだもの。自分で言うのもなんだけど、これはかなりの親孝行だと思う。
ちなみに明眸のお供は母の料理。この日のメインは餃子でした。
明眸はしっかりとした旨味を感じるお酒。華やかという訳ではないけれども、どんな料理に合わせても安心感があります。芯の強さを持ちながらも、どんな人も温かく受け入れる瀬戸の人にどこか似ているようにも感じます。
地元のお酒って、また特別ですね。
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