【イベントレポート】名古屋で岐阜県・東美濃の美味しい地酒と器を満喫! 「MEETS HIGASHI-MINO」に行ってみました!

岐阜県・東美濃地域にある10蔵の地酒を楽しめるイベント「MEETS HIGASHI-MINO」が2023年3月4日(土)5日(日)、名古屋・栄のど真ん中で開催されました。新型コロナの影響で中止が続いていたため、今回はなんと4年ぶり。待ち望まれたこのイベントを、私も参加者として満喫してきましたので、その様子をレポートします!

  • 名古屋テレビ塔下のイベント会場

まずは受付へ。電子チケットで入場もスムーズ!

桜の花もほころび始めた晴天のもと、中部電力MIRAI TOWER (旧 名古屋テレビ塔)の周りは多くの方でにぎわっていました。事前に購入した電子チケットを持って「地酒・つまみエリア」へ。ここで大事な和らぎ水、ウエットティッシュや割りばしに加え、本日いただける地酒・おつまみが記載されたチラシのセットを受け取ります。

  • テレビ塔と桜

  • イベントの会場マップ

    会場マップ

自分好みの美濃焼探し。あなたはどんなお皿・酒器を選ぶ?

私が購入したチケットは、おつまみ付のもの。なんと美濃焼のお皿もセットで付いてくるんです!まずは展示されているお皿の中から、自分好みのお皿を選びます。「おつまみを載せるから15cmくらいの小皿かな?」と思っていたら、並べられているお皿を見てびっくり!意外と大きめ(直径25cm程度)で、朝食プレートとして使ってもよさそうなサイズです。私は春らしい可愛い色合いに惹かれ、黄色のお皿(写真左前)を選びました。

  • 色とりどりの美濃焼の皿

続いては、たくさん並んだ美濃焼のお猪口から自分好みの1つを選びます。レトロな高台タイプのものから、スタイリッシュな細長いスタイルのもの、昔ながらの形のどっしりしたものまでさまざま。どれにしようか悩んでいると、ボランティアスタッフさんが次々と出してくださいます。

  • 美濃焼のお猪口がずらりと並ぶ

酒器が入れ替わっていく中で私が一目ぼれしたのは写真右列中央の酒器。鮮やかなブルーのグラデーションに惹かれました!周りでお猪口を選ぶ方々のコメントを聞いていると、友達同士で「お揃いにしよう!」とか、「この酒器はたくさん地酒が入りそう(笑)」と選ぶ観点も色々あるようです。

美濃焼は多治見市・土岐市・瑞浪市・可児市が産地のやきものを指し、1300年もの歴史があるそうです。しかも全国シェア約50%とのこと!今回の通貨代わりに使われるタイルコインも、もちろん美濃焼です。カラフルな色と形の違いも可愛い!

  • 美濃焼のタイルをコイン代わりに

東美濃の特産品で作った特別なおつまみ!どれもお酒に合いそう!

皿とお猪口を持って、次はセットのおつまみを受け取りにキッチンカーへ。このイベントの為だけに、東美濃の美味しいものを組み合わせた渾身のおつまみをおしゃれに盛り付けてくれました。自分が選んだお皿に美しく盛られたおつまみは、目にも美味しいですよね。

オリジナルおつまみはこんなラインナップ。どれも美味しそうで、地酒と組み合わせて食べるのが待ち遠しい!!

左上:可児里芋ディップとたじみあられ
右上:瑞浪ボーノポークのソーセージソテー
右下:土岐市 坂田豆腐の味付け「おあげ」焼き
左下:恵那鶏もも肉とこんにゃくの甘辛煮

  • 黄色い皿にのった料理

会場はたくさんの人。スタイリッシュなスタンドで立ち飲みを満喫!

酒蔵が並ぶ地酒ブースの前にはたくさんのスタンドが並びます。こちらは前日に東美濃の職員とボランティアスタッフが一生懸命組み立ててくださったもの。細長いスタンドに12名ほど集えるでしょうか。木の良い香りがするスタンドの一つに、私たちも場所を確保出来ました。地酒ブースやおつまみブースも近くにあるので、すぐに地酒を受け取りに行けそうです(笑)

  • 大きなテーブルを運ぶ男性たち

    会場設営の様子

今回は10蔵の酒蔵が参加し、それぞれ3種類の地酒を出していました。全部で30種類のお酒から選べるなんて幸せですね!
日本酒も冷や(常温)と燗酒が両方あり、酒蔵によっては果物を使ったリキュールもありました。

  • 日本酒の銘柄が書かれたチラシ

【参加酒蔵】全10
多治見市 三千盛
土岐市  千古乃岩酒造
瑞浪市  中島醸造  若葉
恵那市  岩村醸造
中津川市 はざま酒造 大橋酒造 恵那醸造 山内酒造
可児市  林酒造

  • ハッピを着て日本酒を持つ女性2人

    恵那市・岩村醸造さん

  • 日本酒を売る男性と女性

    中津川市・はざま酒造さん

美味しいおつまみとのペアリングにチャレンジ!

純米吟醸 鯨波(くじらなみ) 無濾過生

中津川市・恵那醸造さんの代表銘柄でもある「鯨波」。岐阜県の酒造好適米「ひだほまれ」を使った純米吟醸酒です。
この時期ならではの無濾過生は、甘い上品な香りとひだほまれらしいしっかりした味わいが特徴。濃い味にも負けないので、しっかり味のある「瑞浪ボーノポークのソーセージソテー」を合わせてみました。ボーノポークのぎゅっと味の詰まったお肉、そして脂との相性がよい!お酒単体よりも、お互いの味わいが強くなる感じがしました。

  • 日本酒「鯨波」の瓶

活性清酒 しゅわわせ気分。(本醸造)

同じく中津川市・大橋酒造さんからはさわやかなラベルが印象的な「しゅわわせ気分(本醸造)」をいただきました。一般的にイメージされる日本酒とは少し異なり、フルーティーさと口の中のシュワシュワ感が心地よく感じます。火入れをしていないので酵母が生きたまま瓶の中で活性しているからだそう。こちらには香りと一緒に感じるお米の甘みと「可児里芋ディップとたじみあられ」の里芋の部分を合わせてみました。里芋の甘みとネットリとした触感と、どこかチーズっぽさを感じるまろやかな味付けがちょうどよく合っているのに、後味はスッキリいただけるのがよいですね。

  • 左は紺色のハッピを着て日本酒を売る男性2人 右は日本酒の瓶のアップ

若葉(若葉) 純米プレミアム

最後は瑞浪市・若葉さんが今年初めてリリースするという「若葉 純米プレミアム」。地元でとれた酒米の「ハツシモ」「ひだほまれ」を使った純米酒です。何がプレミアムかというと、どんな料理にも寄り添うその懐の深さ!そのままでも、冷やしても、お燗でもどんな温度帯でもブレない芯の強さがありながら、控えめな香りと穏やかなお米のうま味を感じます。確かにこの味わいなら、どんなおつまみでも合いそう・・・今回はお燗にしていただき、「土岐市 坂田豆腐の味付け おあげ 焼き」と合わせるとおあげの香ばしさがより感じられ、「恵那鶏もも肉とこんにゃくの甘辛煮」と合わせると、しっかり味がしみたとり肉をごはんに載せて食べているような印象を受けました。本当に何でも合いそうなので、家に1本置いておきたい万能選手です。

  • 日本酒「若葉プレミアム」の瓶

あなたはどう楽しむ?日本酒が繋ぐ新たな繋がり

美味しい地酒とおつまみを満喫しつつ、会場の様子を観察してみると、海外の方や一人飲み女子、団体さん等が幸せそうに楽しんでいます。
隣にいた女性2人組にお話を伺うと、1人は兵庫から参加したとのこと。もう1人の名古屋在住の女性曰く「兵庫からくる友達が日本酒好きなんですけど、せっかくこの日に名古屋に来るなら、何かイベントないかな?と思って見つけたんです!」と仰っていました。旅先でタイミングよくイベントに出会えて、美味しい地酒を満喫出来るとは素敵ですね!

  • テレビ塔下のイベント広場で日本酒を楽しむ人々

    会場の様子

反対隣りで一人飲みを楽しんでいた女子は以前1人で参加したことがあるとのこと。今回も向こう隣のおじさま方と意気投合し、オススメの地酒を教えてもらいながら楽しんでいました。このスタンドだけでなく、あちらこちらで偶然お会いした同士でも会話が盛り上がっている様子。立ち飲み形式のイベントだからこそ、ひどく酔っ払った方も見かけませんでしたし、周りの方とも程よい距離感が保てるので、話しやすい印象もありました。

  • 乾杯する男性と女性2人

    会場で楽しむ方々(撮影にご協力いただきましてありがとうございました!)

更にボランティアスタッフの女性に声を掛けてみて、ボランティアスタッフとして参加した理由を聞いてみました。「実は、このイベントが最初に始まった時に一人でボランティアスタッフに飛び込んでから、ずっと参加しているんです。日本酒はもちろん大好きなんですけど、イベント運営やボランティアスタッフのみなさん、お客様も本当にいい方ばかりで、楽しいからこそ続いています!」とのこと。
お客様だけでなくボランティアスタッフにもファンがいるとは、日本酒が繋ぐ「酒縁」の良さを改めて感じました。

また来年も続いてほしいこちらのイベント。みなさんもMEETS-HIGASHIMINOと、東美濃に興味が湧いたら嬉しいです。
次回開催時は、あなたも東美濃の美味しい地酒をはじめ、美味しいもの・楽しいことを楽しんでみてはいかがでしょうか?

  • 酒樽と大勢の人々

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