岐阜の「玉柏」(蔵元やまだ)がフランスの「Kura Master」純米大吟醸部門トップに選ばれました!
フランス人のワインソムリエが選ぶ日本酒コンクール「Kura Master2023」の純米大吟醸部門のトップに岐阜県八百津の酒蔵、合資会社山田商店(蔵元やまだ)の「玉柏 純米大吟醸」が選ばれました。
日本酒コンクールは、エントリー全5部門(純米酒部門、純米大吟醸酒部門、サケスパークリング部門、クラシック酛部門、古酒部門)1090点の中から、上位33%に授与されるプラチナ賞と金賞受賞酒、および、プラチナ賞の中から最終審査に残った日本酒トップ16銘柄、また各部門のトップである「審査員賞」に5銘柄が選出されます。
443点が出品された純米大吟醸部門で部門最高賞(第一位)となる「審査員賞」に輝いたのが岐阜県加茂郡八百津町の酒蔵「蔵元やまだ(合資会社山田商店)」の「玉柏 純米大吟醸」です。
蔵元・山田一光さんに受賞の感想を伺いました
審査員賞の受賞にあたって
当社では一貫して「食と合う飲み飽きしない日本酒」を追求し酒を醸しています。主張しすぎるお酒ではなく、お食事の邪魔をしないそっと寄り添えるようなお酒、そんなお酒を理想とし日々追求を行ってきました。とりわけ、蔵元の位置する八百津の仕込み水は柔らかく、口当たり優しく飲めるお酒が仕上がります。そして米本来の旨味を最大限に引き出す造り手の技術と、積み重ねてきた経験が合わさる事によって、当社の理想とする日本酒が醸されます。
実は2019年に同コンテストの純米大吟醸部門でTOP5に輝きましたが、部門1位はあと一歩でした。今回は443点の純米大吟醸の頂点に立つことが出来、美食の街として名高いフランスで活躍するトップソムリエに評価されたことが、世界に通用する日本酒を醸せているという自信にもなりました。
また、全国の名だたる蔵が名を連ねるコンテストで、設備も道具も昔ながらの環境の中、3人で醸した手造りのお酒が部門トップをとれた事が何より誇りに思います。丁寧な手仕事による酒造りを、その想いを紡ぎながら手造りの味わいを表現してきたので、その想いが報われました。
現在和食の世界進出が進む中、日本酒は和食のみならず様々な料理に合わせられる可能性を秘めていると感じます。八百津の小さな造り酒屋ではありますが、まだまだ奥が深い日本酒の魅力を国内外に発信していければと思っております。
受賞酒「玉柏 純米大吟醸」について
酒米「山田錦」の特性を最大限引き出し、麹菌、酵母菌が醸す自然界の力を利用し、とことん拘り抜いた杜氏の技と魂が集結した当蔵最高傑作の逸品です。長時間かけ自社精米から手掛けました。ジューシーな果実感あふれる含み香と口いっぱいに広がる味わいが特徴です。ペアリングとしては、甲殻類やウニを使用したお料理と相性が良いです。
審査員賞(日本酒各カテゴリーのトップ)受賞酒(全5銘柄)
<1.純米酒部門>
愛知県:中埜酒造株式会社 「國盛 純米吟醸 半田郷 1801」
<2.純米大吟醸酒部門>
岐阜県:合資会社 山田商店 「玉柏 純米大吟醸」
<3.サケ スパークリング部門>
秋田県:出羽鶴酒造株式会社 「出羽鶴 明日へ」
<4.クラシック酛部門>
兵庫県:富久錦株式会社「朔 03」
<5.古酒部門>
兵庫県:小西酒造株式会社 「超特撰白雪江戸元禄の酒(復刻酒)長期熟成古酒」
Kura Master(クラマスター)とは
2017年から開催されているフランスの地で行うフランス人のための日本酒コンクール。審査員はフランス人を中心としたヨーロッパの方々で、フランス国家が最高職人の資格を証明するM.O.F(エムオーエフ)※ の保有者をはじめ、フランスの一流ホテルのトップソムリエやバーマン、カーヴィストまたレストラン、ホテル料理学校関係者など飲食業界のプロフェッショナルで構成しています。
※フランス文化の最も優れた継承者たるにふさわあしい高度な技術を持つ職人に授与される称号。フランス国家最優秀職人章。
Kura Master 公式 HP: https://kuramaster.com/ja/
※参考記事 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000025.000035460.html
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