「若手の夜明け2024 TOKYO」9月11日から開催! 東京・大手町での日本酒祭典の概要とメディア向け説明会をレポート

全国から若手醸造家が集まる日本酒飲み比べイベント「若手の夜明け2024 TOKYO」が、9月11日(水)から15日(日)まで東京・大手町仲通りで開催されます。今回は過去最多の全国64蔵が参加! 開催に先立ち、メディア向け説明会と試飲会が、株式会社マクアケ(東京都渋谷区)で行われました。その様子と、イベントの概要をお届けします。

  • イベントポスター

若手の夜明け2024 TOKYO 概要

  • テーブルの上に日本酒の瓶が並ぶ

【若手の夜明け2024 TOKYO】
開催日程: 2024年9月11日(水)〜15日(日) 
時間:
2024年9月11日(水)、12日(木)、13日(金) 17:00 - 21:00
2024年9月14日(土)、15日(日) 12:00 - 18:00
会場: 大手町フィナンシャルシティ(〒100-0004 東京都千代田区大手町1丁目9) 
概要: 
・日本酒の試飲販売
・フードやソフトドリンクの試食販売
・日本酒の酒類販売
・日本酒ガイドミニツアー
チケット: 
入場無料。試飲チケットと専用おちょこは当日会場でも購入可能ですが、クラウドファンディング「Makuake」サイトでは事前にお得に購入できます。
主催: camo株式会社
共催: 三菱地所株式会社
後援: 国税庁

イベント「若手の夜明け」とは?

  • テントの中で日本酒の瓶を持つ笑顔の男性と女性

    4月6日、7日に開催された「若手の夜明け 2024 SAITAMA」の様子(藤井酒造・広島県)

2007年に、日本酒文化を守り、世界に誇れる産業へと導くことを目的としてスタートしたこの日本酒イベント。酒販店・味ノマチダヤ(東京都中野区)の後押しにより、福禄寿酒造(秋田県)、髙嶋酒造(静岡県)、伴野酒造(長野県)の3酒蔵が幹事となり、2008年からは平和酒造(和歌山県)が会長を務めました。2018年から2022年にかけては、せんきん(栃木県)をはじめとする数蔵が幹事を務めましたが、2022年9月からはcamo株式会社が企画・運営を継承し、体制を強化したことで参加酒蔵数も増加しました。
このイベントでは、醸造家がお客様と直接接することで、日本酒の味わいだけでなく、酒造りへの情熱や人柄も伝えることができます。また、私たちが職人たちと会話を楽しむことで、非日常的な体験を味わえるのも魅力の一つです。

前期・後期で変わる出店酒蔵

  • 法被を着て日本酒を手に持つ男性と女性

    4月6日、7日に開催された「若手の夜明け 2024 SAITAMA」の様子(養老酒造・愛媛県)

今回、事前に約50軒の酒販店の店主や仕入担当責任者による選考会が行われ、出店酒蔵が選抜されました。前期の「ポテンシャル枠」は9月11日(水)〜12日(木)、後期の「グロース枠」は9月13日(金)〜15日(日)に開催され、出店する酒蔵が入れ替わります。
おちょこ1杯につきシール2枚など、決められた枚数のシールを渡し、醸造家から直接酒を注いでもらいます。余った試飲チケット(シール)は、会期中であれば持ち越して利用でき、家族や友人とシェアすることも可能なので、気軽に前半・後半の両方に参加することができます。

  • テントの中に立つ酒蔵の人

【前期9月11日(水) 〜12日(木):ポテンシャル枠~今後の成長が期待される若手蔵】

9. 『S.tokyo』中沢酒造 (神奈川県) *b
29. 『ROOM』八千代酒造 (山口県) *b
33. 『百磐』磐乃井酒造 (岩手県)
34. 『萩錦』萩錦酒造 (静岡県)
36. 『於多福』柄酒造 (広島県)
37. 『きもと太郎』安井酒造場 (滋賀県)
38. 『QA』三宅酒造 (兵庫県)
39. 『芳水』芳水酒造 (徳島県)
40. 『水尾』田中屋酒造店 (長野県)
41. 『BANG』吉田屋 (長崎県)
42. 『キタノニシキ』小林酒造 (北海道)

43. 『KINO』元坂酒造 (三重県)
44. 『月の井』月の井酒造 (茨城県)
45. 『ハナグモリ』木花之醸造所 (東京都)
46. 『五色彩雲』福司酒造 (北海道)
47. 『黄金澤』川敬商店 (宮城県)
48. 『玉川』木下酒造 (京都府)
50. 『叶川』養老酒造 (愛媛県)
51. 『綿屋』金の井酒造 (宮城県)
52. 『若駒』若駒酒造 (栃木県)
53. 『稲とアガベ』稲とアガベ (秋田県)
54. 『辨天娘』太田酒造場 (鳥取県)
55. 『ぷくぷく』ぷくぷく醸造 (福島県)
56. 『菊乃井』鳴海醸造店 (青森県)
57. 『LIBROM』LIBROM (福岡県))
58. 『冨玲』梅津酒造 (鳥取県)
59. 『但馬』此の友酒造 (兵庫県)
60. 『翔空』Lagoon Brewery (新潟県)
61. 『はなうたホップス』haccoba (福島県)
62. 『奥播磨』下村酒造店 (兵庫県)
63. 『シンツチダ』土田酒造 (群馬県)

__. 『中田屋』佐藤酒造店 (埼玉県) *c

【後期9月13日(金) 〜15日(日):グロース枠~業界最注目の実力派蔵】

1. 『飛鸞』森酒造場 (長崎県)
2. 『あべ』阿部酒造 (新潟県)
3. 『上川大雪』上川大雪酒造 (北海道)
4. 『奥』山崎合資会社 (愛知県)
5. 『UGO』相原酒造 (広島県)
6. 『わかむすめ』新谷酒造 (山口県)
7. 『KURAMOTO』倉本酒造 (奈良県)
8. 『飛良泉』飛良泉本舗 (秋田県)
10. 『半蔵』大田酒造 (三重県)
11. 『孝の司』柴田酒造場 (愛知県)
12. 『福海』福田酒造 (長崎県)
13. 『永平寺白龍』吉田酒造 (福井県)
14. 『奥六』岩手銘醸 (岩手県)
15. 『innocent』菊の司酒造 (岩手県)
16. 『ささまさむね』笹正宗酒造 (福島県)
17. 『龍勢』藤井酒造 (広島県)
18. 『narai』杉の森酒造 (長野県)
19. 『浦里』浦里酒造店 (茨城県)
20. 『唎酒』八海醸造 (新潟県)
21. 『Te to Te』浪乃音酒造 (滋賀県)
22. 『玉出泉』大賀酒造 (福岡県)
23.『会津男山』男山酒造店 (福島県)
24. 『朝日栄』相良酒造 (栃木県)
25. 『Gekkeikan Studio』月桂冠 (京都府)
26. 『雅楽代』天領盃酒造 (新潟県)
27. 『林』林酒造 (富山県)
28. 『伊予賀儀屋』成龍酒造 (愛媛県)
30. 『敷嶋』伊東株式会社 (愛知県)
31. 『谷泉』鶴野酒造店 (石川県)
32. 『豊能梅』高木酒造 (高知県)
35. 『旭鳳』旭鳳酒造 (広島県) *b
49. 『秋鹿』秋鹿酒造 (大阪府) *b

※a 番号は選考会での順位
※b 一部の蔵は、地元のイベント出店との重複があったため、枠によらず日程を変更しています (諸事情により開催までに参加蔵の変更がある場合は、Makuakeの活動レポートでお知らせがあります)
※c 今回諸事情により選考会に不参加。追加での参加

日本酒の入り口を教えてくれる! ~日本酒ガイドミニツアー

  • パネルを持って説明する女性を囲む人々

    2023年におこなわれた「UKIKO」さんのガイドツアーの様子。全14名のガイドから選べる

日本酒のスペシャリストと一緒に会場を巡る「日本酒ガイドミニツアー」が開催されます。おすすめの日本酒を味わいながら、知識と経験豊富なガイドが日本酒のストーリーや味の特徴を解説します。日本酒の理解が一層深まるツアーです。ツアーガイド料金は4,000円。ガイドは、酒蔵ツーリズムや海外へのエクスポート経験者、また酒匠やSAKE DIPLOMAなどの有資格者といった、知識と経験に優れたスペシャリストが揃っています。

<参加特典>
1) 45分間で3蔵のブースを訪問
2) ツアー内でのお酒が試飲し放題
3) プライオリティパス(ツアー内ではブース列をスキップ可能)
お申し込みはこちらから https://www.yukari-tour.com/service-page/sake-jump-tour

  • 日本酒の瓶を持つ男性と女性

    4月6日、7日に開催された「若手の夜明け 2024 SAITAMA」の様子(大和蔵酒造・宮城県)

  • 日本酒の瓶を持つ男性

    4月6日、7日に開催された「若手の夜明け 2024 SAITAMA」の様子(吉田屋・長崎県)

メディア向け説明会・試飲会について

  • 投影された資料を前にプレゼンをする男性

8月23日(金)、「若手の夜明け2024 TOKYO」の開催に先立ち、メディア向け説明会と試飲会が株式会社マクアケ(東京都渋谷区)で行われました。まず、主催・運営会社であるcamo株式会社の代表取締役、カワナアキさんから、2007年にスタートしたイベント「若手の夜明け」の歴史や開催意義について説明があり、続いて来月開催されるイベントの紹介が行われました。

  • 法被を着て座る男性と女性

次に出店を予定している3酒蔵のパネルディスカッションがおこなわれました。

  • マイクを持って話す法被姿の男性

飛良泉本舗 専務取締役の齋藤雅昭さんは、「私は27代目、蔵は537年の歴史を迎えます。歴史を大切にしながらも、私が手がけた『飛良泉 飛囀 -HITENシリーズ』は、次世代に受け継ぎたい個性的な味わい。食事と合う酸味が特徴の酒です。酒造りは人を笑顔にできる幸せな仕事ですが、酒蔵がある秋田県にかほ市の現在の人口は21,000人。30年後には7,000人になると予測されています。いかにして会社を存続させるかを考えつつ、地元の20代、30代の農家とも連携し、持続可能な酒造りを模索しています。酒蔵で若者が死にもの狂いで全力でつくった酒を、若者に飲んでもらいたい」と、力強く語りました。

  • マイクを持って話す法被姿の男性

月桂冠 常務取締役 営業副本部長の大倉泰治さんは、「人口減少に加え、お酒を飲まない人の割合が増えています。その一方で、日本酒が好きで趣味にしているという人が増えている実感があります。これは、日本酒が持つストーリーの力ではないでしょうか。月桂冠は、日本酒に防腐剤を入れるのが当たり前だった時代に、科学の力で無添加を実現した酒蔵です。月桂冠の“サイエンス”というアイデンティティを再確認し、『Gekkeikan Studio』シリーズを拡大して、より多くの人に知ってもらいたいと考えています」と、語りました。

  • マイクを持って話す法被姿の女性

相良酒造 杜氏の相良沙奈恵さんは、「私は平成25醸造年度に父が大病を患ったのをきっかけに、実家に戻り家業に入りました。翌年からは杜氏を務めています。香りが穏やかで、食事に寄り添う酒造りを追求しながら、若い人たちにも楽しんでもらえるお酒の研究にも取り組んでいます。今回のイベントを通じて知名度を高め、ブランド力を向上させたいと考えています」と意気込みを語りました。

9月11日から15日は「若手の夜明け2024 TOKYO」へ!

  • マクアケのロゴの後ろに並ぶ男女

今回は前期と後期を合わせて、過去最多の全国64酒蔵が参加します。きっとあなたもお気に入りの日本酒、推し酒蔵が見つかるはず!本イベントは檀上ではなく、私たちと同じ目線で酒蔵が日本酒を注いでくれるから、醸造家との距離も近く、素顔に触れられるはず。 

また今回の「若手の夜明け」では、今年1月に起きた能登半島地震で被災した蔵による日本酒プロジェクト「能登の酒を止めるな!」の特別ブースが出店します。被災蔵の方々も東京に駆けつけます。支援になるクラウドファンディングも用意されていますので、ぜひページをチェックしてみてください。

【参考】日本酒プロジェクト「能登の酒を止めるな!」 https://www.makuake.com/project/noto_sake1/

「若手の夜明け2024 TOKYO」クラウドファンディング・Makuakeサイト(チケット購入)https://www.makuake.com/project/sakejump2/

 「若手の夜明け2024 TOKYO」公式サイト https://sakejump.com/events/2024/tokyo

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