名古屋・伏見で日本酒をサクッと一杯! 仕事帰りにおすすめのお店を3店厳選

  • 日本酒4種飲み比べセットとお冷

名古屋市中区にある伏見駅は、名古屋駅と栄の間にあり、大企業から中小企業までさまざまな企業がひしめくオフィス街です。ビジネス色が強い伏見ですが、日本酒が楽しめる名店やレトロな地下街、御園座や科学館といった文化施設も充実しているエリアとなっています。

今回は、そんな伏見駅周辺で、仕事帰りにサクッと入れるお店を3軒紹介します。揚げたての天ぷらや名古屋めしと一緒に日本酒を楽しめるお店、歴史ある蔵元の直営店にお邪魔しました!

伏見はオフィスだけじゃない!日本酒を楽しめるお店がひしめく街

  • 堀川にかかる納屋橋

伏見は、名古屋市営地下鉄東山線と鶴舞線にアクセスできる便利な駅です。古くは江戸時代から商業の町として栄えてきました。

特に街の西側を流れる堀川は、名古屋城と宮の渡しを結ぶ水運として利用され、米や木材などの物資を運ぶ重要な航路でした。こうした水運によって、伏見周辺は名古屋城下町の経済を支える拠点として栄えてきたのです。

また、1957年には伏見駅に直結した長者町地下街が開業。その後、2023年には「伏見地下街」としてリニューアルし、飲食店や洋品店、居酒屋などが並んでいます。仕事帰りに一杯飲んだりランチに立ち寄ったりと、気軽に立ち寄れるスポットとして多くの人に親しまれています。

  • 御園座と御園通

現在はオフィス街として知られる一方、仕事終わりにふらっと立ち寄れる飲食店も数多くあります。女性一人でも入りやすく、気軽に日本酒を楽しめる店があることも、この街の魅力と言えるのではないでしょうか。

天ぷらと日本酒 明日源

熱々の天ぷらと日本酒の相性が抜群

  • 天ぷらと日本酒 明日源の入り口

仕事帰りにサクッと日本酒を楽しむ1軒目は「明日源」です。

ビルの地下1階にあり、入口には「感謝の気持で営業中」と、思わず入りたくなるようなメッセージが書かれた看板でお出迎え。16時から営業しているので、少し早めの夜飲みにもピッタリ!

  • 天ぷらと日本酒 明日源の店内の様子

店内に入ると、どこか懐かしい平成ソングが流れていました。広すぎず、かといって窮屈さもない、ちょうどいい落ち着ける雰囲気です。カウンターに案内され、メニューを手に取ると、日本酒はなんと約20種類もありました。どれにしようか迷ってしまいます。

そんな中で目に留まったのが「本日の日本酒4種のみ比べセット」。この日のラインナップはこちらです!

  • 枡に入った4種の飲み比べセット

  • (左上)タカノユメ 純米 夢山水 607(山盛酒造/愛知県)
  • (右上)百十郎 赤面 GOLD(蔵元林本店/岐阜県)
  • (左下)生道井 純米吟醸 ひやおろし(原田酒造/愛知県)
  • (右下)裏メニュー

この日の裏メニューは、三重県伊賀産の無農薬・山田錦を使用した特別純米酒「英 (はなぶさ)生酛 特別純米酒」でした。こうした知らないお酒との出会いも、飲み比べの醍醐味の一つですね。

おつまみには、本日のおすすめ品から「わかさぎの天ぷら」を選びました。メニューには、ホタルイカの串天や黒毛和牛シャトーブリアンの天ぷらなど、目を引く一品も並びます。注文を終えてしばらくすると、お通しが運ばれてきました。

  • 本日のお通し

お通しは3種類が一皿に盛られていました。 

いちばん左は豚しゃぶ。ほんのりと胡麻の風味が効いていて、さっぱりとした口当たりです。

真ん中には、自家製の酒粕にフレッシュないちごを合わせた一品。デザートのように軽やかで、口の中にやさしい甘みが広がります。

右側はマグロの漬け。紫蘇で巻いていただくと、爽やかな香りがふわっと鼻の中を抜けていきます。

お通しを楽しんでいると、日本酒の飲み比べセットが到着。すると、店員さんが「写真を撮るなら」と一升瓶までそっと添えてくださいました。こうした気遣いがうれしいですね。では、日本酒も1銘柄ずつ味わっていきましょう!

  • 一升瓶のタカノユメ 純米 夢山水 607

「タカノユメ 純米 夢山水 607」は、ほどよい甘みとしっかりとした旨みが感じられる芳醇な味わい。今回の4種の中では最も濃く、豚しゃぶとの相性も抜群です。

  • 一升瓶の百十郎 赤面 GOLD

「百十郎 赤面 GOLD」は、甘みとコクのバランスがよく、マグロと合わせるとさらに旨みが引き立ちます。

  • 一升瓶の生道井 純米吟醸 ひやおろし

名古屋市中区にある立ち飲み&酒屋「SAKE YA OTAKE(酒ゃおおたけ)」のプライベートブランドとして出されている「生道井 純米吟醸 ひやおろし」は、すっきりとした飲み口で軽やか。ほんのりとした刺激も感じられて、飲み進めやすい一杯でした。

  • 一升瓶の英 生酛 特別純米酒

「英 生酛 特別純米酒」はスッキリしているけれど、コクも感じる絶妙な味わいです。

日本酒をゆっくり楽しんでいると、カウンター奥では大きな揚げ鍋でわかさぎが揚がりはじめます。ジュージューという音が心地よいですね。

  • カラッと揚がったわかさぎの天ぷら

  • 大根おろし入り天つゆ

やがて「お待たせしました」と差し出されたわかさぎの天ぷらは、見た目からしてカラッと軽やか。大根おろし入りの天つゆにくぐらせて一口いただくと、外はサクッと、中はふんわり。思わず頬がゆるむおいしさです。どの日本酒にもよく合うので、どんどん箸が進みました。

飲み比べは、いろいろな日本酒を楽しめるだけでなく、新しい味わいと出会えるのも大きな魅力です。また、「ダイスDE日本酒」というユニークなメニューもあり、20面体のサイコロを振って出た目に記された日本酒をいただくこともできるそうです。

あえて運に任せてみるのも、また一興。そんな遊び心も、このお店の魅力のひとつかもしれません。

<店舗情報>
住所: 愛知県名古屋市中区栄2-1-12ダイアパレス伏見 B1F
アクセス:地下鉄「伏見駅」から徒歩1分
営業時間:月・火・水・木16:00〜23:00(L.O. 料理22:00/ドリンク22:30)
     金・土・祝前日16:00〜00:00(L.O. 料理23:00/ドリンク23:30)
定休日:日曜日 (月曜休みで連休になる場合は日曜営業)
Web:https://www.instagram.com/tempura_asugen_fushimi/
電話番号:052-205-7200

蔵人厨 金鯱 伏見本店

ねのひでおなじみ。約350年続く愛知の蔵元「盛田」の直営店

  • 蔵人厨 金鯱 伏見本店の入り口

2軒目は和の趣を感じる店構えの蔵人厨 金鯱 伏見本店です。落ち着いた外観に、扉をくぐる前からワクワクと期待が高まります。

重厚な扉が開くと、「いらっしゃいませー!」と元気な声。店内に入ると、明るく活気のある店員さんが迎えてくれました。

この日は予約なしでの訪問でしたが、「お一人ですか?カウンターへ行っちゃいましょう!」と気さくに声をかけていただき、階段を上がった先のカウンター席へ案内されます。

  • カウンター席

昼時はランチメニューも用意されていますが、お酒と一品料理の注文も可能。日本酒のラインナップも豊富で、じっくり選ぶ時間も楽しいですよ。

今回選んだのは、大吟醸の原酒「金紋 子乃日(ねのひ)」。原酒とは日本酒を絞ったあとに「割水」をしていない日本酒のことで、旨みがしっかり残るのが特徴です。お酒本来の濃さを味わえると聞き、注文することにしました。

  • もっきりスタイルの原酒ねのひ

運ばれてきたのは、なみなみと注がれたもっきりスタイルの原酒ねのひ。そっと口に運び、一口含んでみると……。思わず「うまい」と声に出したくなるほどのふくよかさ。口に入れた瞬間に旨みがふわっと広がり、原酒ならではのコクがしっかりと感じられます。

  • 厨房で調理をする料理人

ふと耳を澄ますと、厨房からは包丁のトントンと心地よい音が。昼時ということもあり、店員さんが手際よく動いています。それでいてお客さんの食事の進み具合に合わせて声をかけるなど、細やかな気配りが印象的でした。

一人で訪れていたのは筆者だけでしたが、全く気まずさはなく、ゆったりと自分のペースでお酒を楽しめました。

しばらくすると、大きなお盆に乗ったお通しが運ばれてきました。こちらのお通しは、なんと10数種類の中から好きなものを選べるスタイルです。

  • 3種のお通し

今回選んだのは、「エビの塩辛」、「胡桃のおかか和え」、「イワシの甘露煮」の3品です。

「エビの塩辛」は、ぷりっとした食感が印象的。塩分控えめで、食べやすい一品。
「胡桃のおかか和え」は、ほんのり甘い味付けで、噛めば噛むほど胡桃のコクが口の中に広がります。「イワシの甘露煮」は、骨までやわらかく煮込まれており、この日いただいた日本酒との相性も抜群でした。

  • 白髪ネギが乗った鯖の味噌煮

今回、食事メニューで選んだのは「鯖の味噌煮」です。鯖に甘みのある赤味噌がとろりとかかっている一皿。赤味噌は見た目こそ濃厚ですが、実際の味わいは意外にもすっきり。しっかりと甘みがありつつも、くどさはなく、箸が進みます。

イワシの甘露煮同様、鯖は柔らかくて骨まで食べられるほど。味噌をすくいやすいように、大きめの匙が添えられているのもありがたいですね。シャキッとしたネギの食感もよいアクセントになっていました。

ときおりお冷を挟みながら、お通しと鯖の味噌煮をゆっくりと完食。もちろん、枡にあふれたお酒も最後までしっかり味わいました。

  • 入り口にかかっている法被

食事を終えて心もお腹も満たされた頃、「まだまだおいしいお酒がありますよ!」と声をかけてくださった店員さん。次に訪れるときは、原酒ではないタイプのねのひも試してみたい。そんな楽しみを残しながら、お店を後にしました。

<店舗情報>
住所:愛知県名古屋市中区栄1-7-34 盛田ビル1F
アクセス:地下鉄「伏見駅 」から 徒歩3分
営業時間:月~金ディナー 17:00~22:00(L.O.21:00)ランチ 11:00~14:30(L.O.14:00)
     土・日・祝日ディナー 17:00~22:00(L.O.21:00)ランチ 11:00~15:00(L.O.14:30)
定休日:不定休
Web:https://n648901.gorp.jp/
電話番号:050-5485-6137

店長のひとりごと

名古屋めしと日本酒のマリアージュを楽しめる

  • 店長のひとりごとの入り口

ラスト3軒目はこちら!15時からオープンしている「店長のひとりごと」です。

店内に入ると、演歌や昭和歌謡、平成ポップスが流れています。気取らずマイペースに過ごせる雰囲気で、ひとりでふらりと立ち寄るのはもちろん、同僚や友人とわいわい楽しむのにもよさそうなお店です。

  • 注文するタブレット

席に着き、タブレットからメニューを注文します。今回、お店に訪れる前から楽しみにしていたメニューがあったので、そちらを選びました。

  • お通しのうずらの卵

注文後に、お通しのうずらの卵がやってきました。しっかりと味が染みていて、噛むとじんわり出汁の風味が広がります。最初の一口にちょうどよい味わい。

  • 味噌串カツを持ち上げているところ

続いていただいたのは、味噌串揚げ。揚げたてで提供されるため、衣はサクサク、中はジューシー。コクのある甘めの味噌だれがしっかり絡み、噛むほどに豚肉の旨みが口いっぱいに広がります。

添えられたキャベツがよい箸休めになり、最後まで飽きずに楽しめる一皿です。2本から注文できるので、少しずついろいろ食べたい方にピッタリですね。

  • グラスに入ったみぞれ酒とグラスのおちょこ

今回、味噌串揚げに合わせた日本酒は、見た目がとろりとした「生貯蔵酒のみぞれ酒」です。店員さんが、瓶に入った日本酒を目の前のグラスに注ぐと、一瞬でシャーベット状になりました。まるでマジックを見ているよう!

  • みぞれ酒を注いでいるところ

氷状になった日本酒は、ひんやりとした冷たさが口の中に広がります。味わいはすっきりとしていて、ほんのり辛口。うずら卵にも、味噌串カツにもよく合います。

時間が経って氷が溶けていくにつれて、少しずつ表情が変わるのもおもしろく、最後まで飽きずに楽しめました。

店員さんは「いろんなお店で働いてきたけれど、みぞれ酒はこのお店で初めて見ました」と話してくれました。その後も、みぞれ酒を飲んでいるとさりげなくお冷を運んできてくれ、こうした気配りがあるとホッとしますね。やはり接客が丁寧だと、それだけで料理やお酒がよりおいしく感じられます。

  • 壁に飾られたミニカー

  • 所狭しと並べられたフィギュア

そして、店長のひとりごとの店内には、店主自慢のミニカーやフィギュアなどが並べられています。きっと、好きな人にとってはたまらない空間なのではないでしょうか。

お店には定番の居酒屋メニューから鍋料理、デザートまであり、その日の気分に合わせていろいろな楽しみ方ができそうです。気軽さと楽しさ、居心地のよさが合わさったお店で、つい長居したくなる一軒でした。

<店舗情報>
住所:名古屋市中区栄1-11-5 御園ビル1F
アクセス:地下鉄「伏見駅 」から 徒歩2分
営業時間:15:00~23:30(フードL.O. 22:30/ドリンクL.O. 23:00)
定休日:日曜日・月曜日(月曜日が祝日の場合は日曜日営業、月曜日休み)
Web:https://www.hitorigoto.jp/sp/
電話番号:052-221-8257

伏見で仕事の疲れを癒しに行こう!

  • 「盛田」と書かれた枡に入った原酒ねのひ

お店を回るまでは、伏見駅周辺でふらっと立ち寄れる場所があるかなと不安でした。ですが、実際に行ってみると店員さんたちは温かく、むしろまた来たい!と思えるほど伏見の魅力にどっぷりハマってしまいました。

おいしい日本酒とお料理に癒され、お店を出るころには、明日の仕事も頑張ろうと活力をもらえた気がします。

同僚や友人と訪れるのもよし、1人飲みを楽しむのもよし。仕事帰りの寄り道に、ぜひ伏見で日本酒の魅力に触れてみてください。

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