オシャレで映える日本酒サングリア 手軽に作れるけれど注意点も!  酒好き主婦が挑戦

日本酒でサングリアが作れるって知っていましたか?

日本酒は冷やして飲んだりお燗で楽しんだりするだけじゃなく、最近ではカクテルの材料としても大活躍しています。そんな中でも日本酒サングリアは新しい楽しみ方の一つとして注目されています。日本酒をベースにフルーツを漬け込んで作るこのドリンク、見た目も味わいも華やかで、お酒が苦手な人でもおいしく飲めると話題なんです。

そこで、お酒大好きズボラ主婦の私が日本酒サングリアを実際に試してみることにしました!

  • 両手に日本酒の瓶を持った女性

私の家族は全員がお酒大好きで、姉妹で一升瓶を空けることもしばしばなのですが、まさかの夫が下戸! 「一緒に晩酌を楽しみたい」という思いから、お酒が苦手な方でも楽しめる飲み方を日々研究しています。フルーティーで飲みやすい日本酒サングリアなら、夫も一緒に楽しめるのではないかと思い、今回挑戦してみました。

この記事では、日本酒サングリアの魅力や基本的な作り方、実際に作ってみた感想などを詳しくご紹介します。

日本酒サングリアは飲みやすく見栄えもいい!

日本酒サングリアは日本酒をベースに、フルーツを入れて作る見た目も味わいも華やかなドリンク。本来サングリアは、ワインにフルーツを漬け込んで作るスペイン発祥のカクテルですが、これを日本酒で作ります。日本酒特有の香りや辛さが苦手な人も、フルーツの甘さと酸味でまろやかになり、飲みやすくなるのが特徴です。

日本酒サングリアの魅力は飲むおいしさだけではありません。グラスに浮かぶカラフルなフルーツはとても可愛くて、まさに目で楽しむ一杯です。

さらに、お酒にフルーツを入れることで手軽に果物を取ることができ、ビタミンやミネラル、食物繊維など、フルーツの栄養素をおいしく摂取できるので健康面で見てもメリットがたくさんあります!

日本酒サングリアを作る際の注意点 違法にならないよう必ず”飲む直前”に

ただし、日本酒サングリアを作る際に注意しなくてはいけないことがあります。日本には酒税法があり、アルコール度数が20度未満のお酒でサングリアを作ることは、自家用であっても法に抵触する可能性があるのです。

日本酒のアルコール度数は通常15度前後で、20度を超えるものは多くありません。酒税法では、アルコール度数が20度未満の日本酒に果物や香味料を混ぜて新たな飲料を作ることは「酒類との混和」に当たります。

カクテルなど飲む直前に酒類を混ぜる場合は醸造にあたらないというルールがありますが、お酒にフルーツを”漬け込む”一般的なサングリアの作り方の場合は「酒類の製造」とみなされてしまい、酒類製造免許が必要になります。自宅で楽しむ場合でも、この「酒類との混和」は免許なしでは違法となる可能性があります。

そのため、日本酒サングリアは必ず飲む直前にその都度飲み切れる量だけ作るようにしましょう。大量に作って保存しておくのはNG。飲むたびに新鮮なフルーツで作る、その都度楽しむのがベストです。

もし、作ったサングリアが余ってしまった場合でも、別日に持ち越すのはやめましょう。もったいないと思われるかもしれませんが、これも楽しむための大切なルールと考えましょう。

ただ、この注意点があるからこそ、日本酒サングリアは新鮮で、その時々の気分に合わせて毎回違うフルーツの組み合わせを試したり、季節のフルーツを使ったり、色々な楽しみ方ができるとも言えます!

法律は守りつつ、でも楽しみ方は無限大ってことですね!

※詳しい酒税法について知りたい方は国税庁のHPよりご確認ください。

日本酒サングリアの基本的な作り方

日本酒サングリアに、必要な材料は主に2つ。日本酒とフルーツです。

日本酒は、辛口と甘口のどちらか自分好みの日本酒を選べばOK。普段飲み慣れているお気に入りの日本酒があれば、それを使うのがおすすめです。重要なのはフルーツの選び方です。

辛口の日本酒を選んだ場合は、レモンなどの柑橘系フルーツとの相性が抜群です。一方、甘口の日本酒ならももなどの甘めのフルーツがおすすめ。日本酒の甘みとフルーツの甘さが調和して、まろやかな味わいを楽しめます。

作り方は至ってシンプル。選んだフルーツをカットし、グラスに入れそこに冷やした日本酒を注ぐだけ。フルーツの量は好みで調整してください。より濃厚な味わいが好みなら、フルーツを多めに。さっぱりと飲みたい時は少なめにするのがコツです。

時間が経つにつれて、フルーツの味と香りが日本酒に移っていくのを楽しむのも日本酒サングリアの醍醐味。ぜひ、時間の経過とともに味の変化を楽しんでみてください。

実践! 初めての日本酒サングリア作り

それでは早速作っていきましょう! 今回は、辛口と甘口の2種類の日本酒を使って、それぞれに合うフルーツで日本酒サングリアを用意してみました。

  • 日本酒の瓶2本

辛口は柑橘系フルーツでキリッと

まずは辛口の日本酒から。選んだフルーツは、レモン、パイン、グレープフルーツの3種類です。まな板の上でフルーツをカットしていると、もう柑橘系の爽やかな香りが台所中に広がって、気分が上がってきます。
カットしたフルーツをグラスに入れ、冷やしておいた辛口の日本酒をゆっくりと注ぎます。

  • フルーツと日本酒が入ったグラス3つと日本酒の瓶

    左から、グレープフルーツ、パイナップル、レモン

これは可愛い! 全体的に黄色のフルーツが多いですが、匂いはフルーツによって全然違います。

それではいただきます!

  • フルーツ入りの日本酒を飲む女性

ん〜! これはおいしすぎる!
まず、レモンの酸味が日本酒と絶妙にマッチして、非常に爽やかな味わいです。レモンの切り口から漂う爽やかな香りが、日本酒の辛さを引き立ててくれるような感じ! 酸味がしっかり効いているので、お酒好きな人も満足できるおいしさです。

次にパイナップル。パイナップルの酸味と甘みのバランスが絶妙で、飲み口が非常にフルーティーです。サングリアを口元に運ぶとふわっとパイナップルのいい香りがしてきて「サングリアを飲んでいる」感覚を一層高めてくれます。日本酒の辛さを和らげる甘さと、酸味が混じり合い、飲みやすくなるのが魅力です。

そして、グレープフルーツ。グレープフルーツはレモンほど強い酸味はないですが、柑橘系のすっきりとした味わいが特徴です。日本酒に加えると、ほのかな甘みと爽やかな香りが広がり、非常に飲みやすくなります。グレープフルーツのやさしい酸味が日本酒を引き立て、リフレッシュしたい時にぴったりの一杯に仕上がります。

辛口の日本酒サングリアは全体的に、酸味で日本酒の辛さが爽やかさに変化するような感じがしました。喉越しも抜群で、夏の暑い日にぴったりの一杯ですよね。

甘口は甘いフルーツでまろやかに

次に挑戦するのは甘口の日本酒です。こちらには、キウイ、もも、オレンジなどの色鮮やかな甘いフルーツを選びました。

  • フルーツと日本酒が入ったグラス3つ

    左から、もも、オレンジ、キウイ

先ほどの柑橘系とは違い、色味が色々あって女子会っぽい! これはパーティにぴったりの見た目ですね。 

それではいただきます!

  • キウイが入った日本酒を飲む女性

さっきの辛口と違い、すごくまろやかな味わいだー!! キウイのつぶつぶが楽しい食感に加え、日本酒をさらに柔らかく感じさせてくれます。キウイの爽やかな甘酸っぱさが日本酒の甘みと絶妙にマッチしバランスがいい一杯です。

次に、もも。熟れたももを使うことで、その甘さが日本酒にすぐに溶け込み、まろやかさが増します。濃厚な甘みで、新しいデザートを口にしているような感覚で楽しめます。

そして、オレンジ。オレンジの甘さでまるでフルーツカクテルのような華やかさです。果汁が日本酒に溶け込むことで、爽やかな甘さが加わり、非常に飲みやすく日本人が好みそうな味わいです。

甘口の日本酒サングリアは、フルーツの自然な甘さが加わることで、飲みやすさが一段と増し、お酒初心者でも楽しめる味になりました。

飲み比べで見えてきた! 日本酒サングリアの奥深さ

辛口と甘口の日本酒サングリアを作ってみると、日本酒サングリアは実は奥深い! 単に日本酒にフルーツを入れるだけと思っていましたが、実際に飲み比べてみると、色々な楽しみ方ができます。

まず驚いたのが、組み合わせによる味の変化です。先ほど作った辛口×柑橘系、甘口×甘いフルーツの組み合わせに加えて、あえて辛口×甘いフルーツ、甘口×柑橘系フルーツも試してみました。

  • 日本酒の瓶とフルーツと日本酒が入ったグラス

すると、これがまた全然違う味わいに! 辛口の日本酒に甘いフルーツを合わせると、日本酒の辛さがまろやかになり、フルーツの甘さが引き立ちます。反対に、甘口の日本酒に柑橘系フルーツを合わせると、さっぱりとした中にも深みのある味わいが楽しめます。

次に気づいたのが、温度による味わいの変化です。最初は冷やして飲んでいましたが、時間が経つにつれて常温に近づいていきます。そうすると、冷やしていた時はさっぱりとした軽やかな味わいだったものが、常温に近づくにつれてまろやかさが増し、日本酒の深みが出てくるんです。私は常温になってからの味が好きかも……。

さらに、忙しい人や手軽に楽しみたい人には、ドライフルーツや冷凍フルーツの利用もおすすめです。今回はオレンジ×りんごのドライフルーツと、コンビニで買える冷凍ブルーベリーを使って作ってみました。

  • ドライフルーツとフルーツと日本酒が入ったグラス

ドライフルーツを使った日本酒サングリアでは、砂糖の甘みが日本酒に一瞬で溶け込み、まるでジュースを飲んでいるかのような味わいになります。その後にフルーツの甘みも追って滲み出てきて非常に甘さが強くなるため、辛口の日本酒と組み合わせるのがおすすめです。

一方、冷凍ブルーベリーを使った日本酒サングリアは、氷を使わなくても冷たい日本酒を楽しめるのがポイントです。

  • 冷凍ブルーベリーをコップに入れる

冷凍ブルーベリーをそのままグラスに入れ、冷えた日本酒を注ぐだけで、ブルーベリーが徐々に解凍されると同時に、日本酒も冷えていきます。解凍時にブルーベリーの甘みが日本酒に溶け出し、甘酸っぱいブルーベリーの風味が広がります。

日本酒サングリアの奥深さは、まさに日本酒とフルーツの長所×長所の組み合わせ。それぞれの良さを引き出しながら、新たな味わいを生み出す、そんな魅力的な飲み物です!

実際作ってみると日本酒サングリアはすごく簡単!

  • フルーツと日本酒が入ったグラスと日本酒の瓶2本

ここまで日本酒サングリアの魅力をお伝えしてきましたが、実際に作ってみて一番驚いたのは、その手軽さです。グラスにフルーツを入れて、日本酒を注ぐ。それだけで普段飲む日本酒とは違う楽しみ方ができました。

失敗しないコツは、まずは少量から挑戦すること。グラスが大きいとたくさん入れたくなってしまいますが、お酒の量は少なめからスタートするのがおすすめです。

そしてそんな手軽さから考えられないほど映える飲み物になるのがすごいですね。カラフルなフルーツが浮かぶグラスで、普段の晩酌がまるでオシャレなバーにいるような気分になります。

選ぶフルーツも季節ごとに変えるだけで四季折々の味を楽しむことができるので、自分好みの日本酒とフルーツの組み合わせを見つけて、楽しい晩酌タイムに日本酒サングリアを取り入れてみてくださいね!

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