日本酒メニューを右から順にすべて制覇!上司と飲んで呑まれた夜~アナウンサー長江麻美の日本酒日記#42
先日、SAKETOMOの編集長でもある酒豪部長と『サシ飲み』しました。一緒に飲ませてもらう機会は多いのですが、2人きりというのはこの日が初めて。予約してくださっていたお店に入ったら少しだけ緊張しました。
隠れ家的なお店で、カウンター席が数席あるだけ。そして目の前で調理してくれるという素敵すぎるお店だったからです。まだまだ未熟な大人である私は背伸びをしないと入れないようなお店をさらっと予約してくださった酒豪部長の姿を見て、気付いてしまったのです。酒豪部長…酒豪『部長』…部長…じょ、上司だ!!
これまで何だと思っていたのかは聞かないでいただきたいのですが、とにかくこの時の私は緊張していました。サシ飲み相手が上司だということに気付いたばっかりだったから。
でも、その緊張は一瞬のものでした。だって日本酒のメニューを見た部長がこう言ったのです。
酒豪部長「とりあえず右から順番にお願いしまーす」
あ、やっぱり酒豪部長は酒豪部長だ!上司でもあるけれどもSAKETOMO(酒友)でもあるではないかと思いました。ということで私たちはとりあえず福岡県の『若波(若波酒造合名会社)』で乾杯!
上司との一杯目 「若波」(若波酒造/福岡県大川市)
長江「おいしい!私、ちょっと甘さが香るのが好きなんですよね~」
酒豪部長「このお酒、確か二兎(丸石醸造)の杜氏さんを取材した時に気になるお酒って話されていた気が…」
長江「え!二兎はこの前初めて飲んだんですけど、すっごく好みだったんです!!」
酒豪部長「記事に書いてくれていたね」
長江「その二兎の杜氏さんが気になるって…すごい!!でもなんか分かる気がする!」
アテはこちら…。カツオの藁焼き含む刺身の盛り合わせ。
長江「ひゃ~~~~~~~おいしそうすぎる!!」
酒豪部長「(ゴホッゴホッ)」
長江「え、どうしたんですか?」
酒豪部長「いや、いぶした香りを楽しもうと思ったんだけど、直接嗅ぐもんじゃなかったみたい」
長江「爆笑」
ちなみにこの日、会社に着いたらスカートが破れていたことに気付いたという酒豪部長、「人にバレる前にこっそり履き替えてきた!」とガハハって笑っていました。こういうところが最高!大好きなポイントです。
上司との二杯目「裏多賀治」(十八盛酒造/岡山県倉敷市)
続いてのお酒は岡山県十八盛酒造株式会社の『裏多賀治』。『多賀治』を裏から見たようなラベルになっているこの感じも好き!
このお酒を飲んだ時の酒豪部長の感想は。
「せめ(責め)のお酒だから、もっと渋みがあるのかと思ったけど、渋いと言っても渋いおじさまみたいな、いい渋さだねぇ」
※責め…お酒を搾る過程で最後に圧をかけて搾られる部分。搾られるタイミングによって「あらばしり」「中取り」「責め」と区別される。
感想が渋い!!
このあとも美味しすぎるアテと共に、奈良県の「みむろ杉」、三重県の「田光(たびか)」、福井県の「白岳仙」と飲み続け、かなりお酒に呑まれてきたところで、北海道の「男山」を燗でいただきました。
その時の感想メモが残っていたのでそのまま書かせていただきます。
酒豪部長「こんなタロットしてるの初めてかも。何度でつけたんですか?」
お店の方「55度~60度の間ですね」
こんなタロット…。みなさんはこの謎が解けますか?(笑)
ちなみに『とりあえず』メニュー右から頼んだ日本酒は全て綺麗に頂き、そのあとわざわざ系列の別の店舗から日本酒をもってきてもらったような気がします。夢じゃなければ。
しっかりとお酒を飲んでお酒に呑まれて、入店したばかりのころの緊張が嘘のように、帰りは軽やかな千鳥足だったと思います。でもいいのです!席札にこんな素敵なメッセージが書かれていたのだもの。
上司と部下だけどSAKETOMOでもある…とっても嬉しい夜でした♪
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