焼き肉とのペアリングを楽しむ!老舗酒造の低アルコール日本酒でさらに世界が広がった!~アナウンサー長江麻美の日本酒日記・番外編
日本酒大好きアナウンサー、テレビ愛知長江麻美が「アラサーのリアルな日本酒ライフ」をお届けするシリーズ「アナウンサー長江麻美の日本酒日記」。今回は番外編、愛知県半田市の中埜酒造さんが「焼き肉に合う日本酒」を造られていると聞き、どんなお酒なのか確かめるために訪問させていただきました!
※この記事は中埜酒造様の協力で制作しています。
8月29日といえば…「焼き肉の日」! 私は日本酒と同じくらいお肉も大好きなので、『焼肉の日』は心が躍ります。なのに!!! 焼き肉と日本酒って合わせたことがなかったことに今回気が付きました。そういう方、多いのではないでしょうか?
「だって、焼肉に日本酒は合わないから…」と思いますよね? でも、「焼き肉に合う日本酒」があるというんです! これは、試さないわけにはいきません!! ということで、愛知県半田市の中埜酒造さんを訪ねました。
中埜酒造は、弘化元年(1844年)創業、ペリーが黒船で来航した時代から続く歴史ある酒蔵。全国新酒鑑評会で6年連続金賞、2023年5月には「Kura Master」の純米酒カテゴリーで審査員賞(最高賞)を獲得するなど、数々の受賞歴も誇ります。
「中埜酒造さんといえば、『半田郷』も『國盛』も美味しいですよ、そりゃ好きですよ。でも焼肉にはねぇ・・・」 正直なところそんな気持ちもありつつ(すみません…)、早速『とらじの唄』を試飲させていただきました。
長江「ん!!!?グビグビ飲める!!!」
「とらじの唄」は、日本酒なのにアルコール度数はビール並みのたったの6度!! そしてヨーグルトのような酸味の効いた爽やかさに加え、マッコリのようなほのかな甘みもあり本当に飲みやすくてびっくり。そして、なんといってもシュワシュワッという発泡感があって『のどごし』も良い! ん…? 日本酒で『のどごし』? とにかくこのシュワっと爽やかな感じは絶対にお肉に合う!そう思いました。ビーフジャーキーをおつまみにいただいたのですが、お肉の脂をさらっと流してくれてやはり相性抜群でした。
と、ここで私は急に心配になりました。日本酒をグビグビ飲む・・・お、お、お、怒られるのではないか!!!!! そう。私には、高級な日本酒を生放送中にグビグビ飲んで先輩からしっかりと怒られたという過去があるのです。恐る恐る中埜酒造の方に聞いてみました。
長江「『とらじの唄』はグビグビ飲んでも…大丈夫でしたか?」
マーケティング本部長・榊原さん(以下、榊原さん)「はい、大丈夫ですよ! とらじの唄はジョッキで提供しているお店もあるくらいですし、アルコール度数もビールと同じくらいなので」
長江「よかったぁ~~~」
一同「(優しい笑い)」
それにしても、老舗酒蔵・中埜酒造がなぜ低アルコールで焼肉とのペアリングに特化した日本酒を造ったのでしょうか?
榊原さん「中埜酒造は色んなことにチャレンジする会社なんです。焼肉といえばビールから始まりますよね? これは日本酒メーカーとしてどうなのかと。焼き肉に合う日本酒を造りたいという思いでチャレンジが始まりました。」
長江「今までとは違うものを造るのって難しかったんじゃないですか?」
杜氏・船井さん(以下、船井さん)「いや~難しいですね。低アルコールの日本酒を造るのって、自転車で下り坂を下っているときに急にピタッと止まるくらい難しいのです。」
長江「徐々にじゃなくて、ピタッと?」
船井さん「そう、ピタッと。アルコール発酵というのは、進めば進むほど、つまりアルコール度数が高くなれば高くなるほど発酵スピードがゆっくりになっていくんです。低アルコールの日本酒を造るためには、発酵スピードがまだ速い状態で発酵を止めなくてはならないということなので難しいんです。」
長江「ここだ! というときにピタッとアルコール発酵を止めないと、どんどんアルコール度数が高くなってしまうということですか。」
船井さん「そうなんです。」
そんな『とらじの唄』は今年発売30周年を迎えるそう。私とほぼ、同い年!! ほぼ。笑
榊原さん「発売30周年を迎えるにあたってラベルも新しく変えたんですよ!」
可愛いぃぃ! 日本酒って、瓶を持って写真を撮るとどうしたって貫禄が出てしまうのですが、『とらじの唄』は紛れもなく純米酒なのに瓶を持って写真を撮っても可愛らしさを演出できるのも嬉しいポイント。さらに、キャンプやBBQに持っていきやすいようにラベルを紙の素材からフィルム製にリニューアルしたそうです。大きさも300ml、500mlと飲み切るのにちょうど良いのよ。
今年、発売30周年を迎える『とらじの唄』。伸び悩み、他の商品の売り上げに支えられていた時期もあったといいます。それでも、『食と共に』『焼肉に合う日本酒を』この原点を忘れずに、消費者が手に取りやすい形を試行錯誤してきた結果、今では『とらじの唄』目当てに焼肉店を訪れる若い方が増えているそうです。
榊原さん「とらじの唄は今後、あまり日本酒を知らない方に日本酒を知ってもらう入口になったらいいなと思っています」
背筋が伸びました。今年生誕31周年を迎える『長江の麻美』。30歳を過ぎているというのにこんな調子で良いのだろうかと、まさに“飲み悩んで”いました。あ、“伸び悩んで”いました。でも、私の原点『ほんの少しでも笑顔になってもらいたい』、この気持ちを思い出したことで、これからも私にできることを私なりに頑張ってみようと思えました。日本酒日記もそう! 日本酒を知ってもらう入口の1つとして、これからもゆるーく楽しく続けていきます。お互い頑張ろうね! ほぼ同い年のとらじさん。
追伸)あまり日本酒を飲んだことがないという後輩の上釜アナと一緒に飲もうと思って、この日『とらじの唄』を買って帰ったのですが、気が付いたら「これは俺も好きだわ」とか言って夫に飲まれてしまいました。いつも日本酒はそんなに飲まないのに!! 上釜ちゃん、ごめん。
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